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錦や紬、朱珍など多彩な糸で生産される京都の西陣織。1976年に国の伝統工芸品に指定された、着物ファンなら誰もが憧れる高級織物でしょう。
さて、京都市は西陣エリアの魅力を国内外へ発信する地域活性化プロジェクト「西陣connect」をスタートさせました。その一環として企画されたのが、家具ブランド「スキャンティーク」と老舗織物企業「フクオカ機業」のコラボレーション。スキャンティークの精巧な家具に美しい西陣織を組み合わせた、至極の3作品が誕生しました。
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スキャンティークはシンガポールや台湾など、世界140店舗以上で展開しているチーク材にこだわった家具ブランド。一方、フクオカ機業は創業118年の歴史を持ち、今もなお時代に先駆けた西陣織を手がけています。まさに本物と本物、職人と職人の夢コラボ。「スキャンティーク吉祥寺店」では今月17日、世界初となるお披露目会が開催され、道行く人の目を楽しませていました。
つくり手の想いを作品に
今回発表された作品は、椅子の背もたれに帯を仕立てた「OBI」、デスクと融合させて織機をコンセプトとした「ORIKI」、和装や着物の美しさを表現した「UNAJI」の3つです。
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「OBI」は椅子に座る人が帯を締めているかのように見えるアイデア作品。3種のデザインがあります。一般販売もしており1脚120,000円(税込)。背もたれは、女性のウエストに合わせて家具職人がカットしています。フクオカ機業の福岡裕典代表取締役社長は「椅子と一体となった西陣織として、最も目を惹く色のバランスを考えて、糸の染色からこだわった。3種の柄は弊社が得意とし、日本において格調高い有識文様を採用している」と語ります。
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「ORIKI」は、つくり手の想いをコンセプトにした作品。デスクに向かう人が、西陣織の製造にまつわるヒストリーを感じ取れるようなプロダクトです。
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また「UNAJI」は背もたれを長めに加工した特注品。これは首元を表現しており、和装の美しい姿や所作がデザインに落とし込まれている作品です。
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スキャンティークCEOのCharles Lu氏は「西陣織をリスペクトしている。特にフクオカ機業は常に新しいことに挑戦しており、つくり手の想いが表現できるような作品を目指した」と話しました。
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思わず息を飲んでしまうような伝統技術と美的センスが、3作品から伝わってきます。同作品は海外の飲食店やインバウンド向け日本食レストラン、ホテルのエントランスなどに設置されることを想定しています。近いうちに、どこかで目にする機会があるかもしれません。きっと、作品を見た海外の人は「アメージング!」と言っているのではないでしょうか。