Instagramで政治家と話そう①蓮舫議員(立憲民主党)

街頭演説をアップデート!?

Facebook Japan・イチニ株式会社主催、NO YOUTH NO JAPAN共同の新企画、「Instagramで政治家と話そう」。Instagram上のアカウント(@youthpoli_meeting)で政治家とNO YOUTH NO JAPAN代表の能條桃子がライブ形式の一対一の対話(Instagramライブ)を行います。政治家と有権者が直接コミュニケーションを取る機会が少ない中、屋外での街頭演説ではなかなか聞けない素朴な疑問もInstagramライブという機能を使うことで気軽にぶつけることができます。また、大きな声を出さずに対話できるため、政治家の方々にとっても有権者と身近にコミュニケーションを取ることができるという、街頭演説の新たな形です。Instagramライブの視聴者はライブ中にコメントをすることができ、直接質問できることも魅力の一つです。

第1回のゲストは立憲民主党参議院議員の蓮舫さん。国会では鋭く与党を追求する姿でお馴染みですが、今回のInstagramライブではキャスターから転身した蓮舫さんの政治家としての素顔が見えてきました。なお、本記事ではInstagramライブの一部を書き起こしています。全編は、Instagramアカウント@youthpoli_meetingのアーカイブにて、ご覧ください。

 

 

 

 

 

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プロフィール:蓮舫
立憲民主党参議院議員。2004年に初当選。党では代表代行と広報本部長を兼任。政治における専門分野は行政改革、少子化対策。23歳の双子の母。

NO YOUTH NO JAPAN能條(以下能條):よろしくお願いします!今回が第一回なんですが、蓮舫さんInstagramライブをやったことはありますか?

蓮舫議員(以下蓮舫):初めてなんですよ!デビュー!お声がけしてもらわなかったらやらなかった!嬉しいです。

今はどんなお仕事を?

能條:国会議員って、議員以外にも役職があるそうですね。今はどんなお仕事をされているのですか?

蓮舫:立憲民主党では代表代行というお役をもらっていて、国会では文部科学委員会と政治倫理審査会に所属しています。あと、党の広報本部長も兼任していて、この間新しいポスターを発表しました!

能條:ニュースで見ました!広報本部長のお仕事なんですね!

能條:蓮舫さんにとって立憲民主党ってどんな政党ですか?

蓮舫:政権を担える政党だと思っています。やっぱり、二大政党制を実現したい。16年間ずっとそう思っています。有権者にとって選べる政治、選択できる政治。そういう文化を作りたいです。

能條:なるほど。今は野党だけど、いずれ与党にもなりうるということですね。

能條:今力を入れている政策はなんですか?

蓮舫:今はやはり、コロナ感染症対策が最優先です。学生さんの中でもキャンパスには入れなかったり、就職が厳しかったり、それぞれの立場でいろんな不安があると思います。それからコロナで収入がほぼなくなったシングルマザーの方々や最前線で働いている医療機関の方々。みんな我慢している中で、こういうところを最優先にお支えしていくことをやっています。その上で、政府支出に無駄がないか、日々チェックしています。

能條:コロナで改めて政治の役割が変わったりとか、何か反応はありますか?

蓮舫:コロナで世界は変わりました。生活スタイルも変えざるを得ない。学生さんだったら、留学や卒業旅行など、コロナで潰えた夢は大きな諦めごとです。私たちはこの諦めたもの、それ以上のものを次の学生に用意する政策を作らないといけないと思っています。就職もそうですよね。今まで通りの雇用関係ではいかなくなっている中、新しい働き方を制度として整えていかなければならないと思います。

能條:政治に期待している人も増えている気がします。

蓮舫:そうですね。政治への期待と失望は表裏一体だと思います。常に変わりつつある社会を見ながら何を最優先にやらなければならないのか、野党でも考えないといけないと思っています。

双子を出産したことで気づいた、「こんなのおかしい」が原点に

能條:蓮舫さんといえば、ずっと政治家というイメージがあるのですが、最初はキャスターだったんですよね。政治家になったきっかけってなんだったんでしょう?

蓮舫:やっぱりね、双子を産んだ時ですね。生まれた時すごく小さくて、最初保育器で育った。その時に東京都の産科医療の実態に気づいたんですね。その当時(1997年)から少子化ってずっと言われてたのに、産科の医療スタッフも全然足りてなくて、現場はスタッフたちのプライドと矜持で保っている、そんな状況で。「こんなのおかしい」とずっと思っていたんです。その後政治家に挑戦する直前までメディアで「キレる子どもたち」というバタフライナイフとかで人を殺めてしまう子どもたちの社会現象を報道する立場にいました。子どもたちの心の中で何が起こってるんだろう。当時はそれをメディアで報道する立場にいましたが、亡くなった元官房長官の仙谷由人さんから「政治の中で法律を変えて社会を変えることもできるんだよ」と言われ、ストンと落ちたんです。そうなんだ、法律ってそのためにあるんだって。法学部なのにそのことに気づくのにずいぶん時間がかかりました。それで、政治に挑戦したんです。それ以来、子供を守りたいというのが私の中にはずっとある。

能條:そうだったんですね。実際なってみて、イメージと違うことはありますか?

蓮舫:ありますね。やはり法律改正には時間がかかる。1年前に出した法案でも、成立する頃には社会現象も変わっている。急いでやらなきゃいけないけど、時間がかかる。そんなに簡単ではないというギャップに悩みながらも、一歩ずつ前に進めることも大事だと思ってやっています。

能條:それは中にいるからこそ感じることですよね。外にいたら「なんで早くやってくれないの〜!」と感じることもあります。例えば、夫婦別姓制度とか。

蓮舫:本当そうなの〜!もう、ずーっと言い続けてるの。選べないっておかしいでしょ。能條桃子ちゃんは能條桃子ちゃんでしょ。そういうアイデンティティ。でも好きな人の名前になりたいっていう人もいるから選べればいいことだと思うの。私たちはずーっと法案を出している。議論して採決するだけなんです。

能條:民主主義の難しいところですね。コメントでも応援しているって来てるので届くといいなと思います。

上:立憲民主党参議院議員・蓮舫氏、下:NO YOUTH NO JAPAN代表・能條桃子

蓮舫:嬉しい〜。頑張ります。

政策のタイトルに「女性」が入っているうちはまだまだ

能條:せっかくなので視聴者さんからの質問にも答えていただきたいです!まず「女性が働きやすい社会はいつ実現するんですか?」と来ていますが…?

蓮舫:いや、もう早く政権交代したいです…。「輝く女性」とか「女性応援」とか政策のタイトルにつけるのはもうやめたほうがいい。そういうタイトルの時点でまだ女性が頑張れてないってことから。賃金格差や、女性の産休育休からの復職の難しさといった雇用の慣習など、もう議論は尽くされているんです。法律や制度を変える時にもう来ていると思うんです。ここは与党と野党の優先順位の違いです。

能條:政治の世界でも日本は遅れていると思うのですが、どうして女性議員が増えないと思いますか?

蓮舫:ジェンダーギャップ指数もここ10年で急降下していますよね。一つ目の理由は衆議院の選挙区で一人しか選ばれない小選挙区制度。その人がやめるまでその席は開かないから、男性が圧倒的に多い今の状況では女性は椅子取りゲームにも参加できない。二つ目として、席が空いたとしてもパートナーの反対で断念することがあること。男の人は落選しても「次回は頑張れ」と言われるけど女性は「その家の恥」とか言われちゃう。その環境が地域によって認めてもらえないというのがありますよね。最後はパートナーの一言で諦める女性を私も何度も見てきました。それはすごく悔しいです。

能條:まだまだ変えていかなきゃいけないところは多いですね。

蓮舫:だから次の世代には、女性の職業の選択として政治家っていうのが入って欲しいと思う。法律を変えて、社会を変える、次の世代に道を作っていく。この仕事は大変なこともあるけど楽しいよっていうのをもっと広めていかなきゃなと思います。

立法府ってこのためにあるんだと気づいた瞬間

能條:政治家をやっててよかった瞬間はいつですかという質問が来ています。

蓮舫:まだまだだけど、児童虐待防止法に関わった時ですね。施設の職員さんを増やすことができて、救われる命が確実にあった。ニュースにもならないけど、現場で少しでも「助かった」という声を聞いた時、歩みを止めてはいけないと思いました。

能條:そういう例を聞くと、テレビでの政治家のイメージ変わりますね。

蓮舫:特に私怖いっていうイメージしかないからね(笑)。でも野党で国会で追及する時に笑ってできないから。残念ながらそれが私の役割なんです(笑)。

能條:気候変動対策に関してどう思いますかという質問も来ています。

蓮舫:これはね、もうほんとに大事。菅総理が脱炭素目標宣言をしたのは大賛成です。でもツッコミどころは多いです。まず目標年度2050年は遠すぎます。それから手段ですね。原発再稼働は私たちと決定的に違います。脱原発と再生可能エネルギー。そこに支援をすれば雇用につながり、消費が増える。経済が回せると思っているんです。環境は大事です。

能條:アメリカ大統領選挙の話が出ましたが、日米関係どうなりますかという質問には…?

蓮舫:日米関係は基軸です。これは大きく変わることはありません。ただ沖縄の基地問題に対しては、スタンスが違います。現政権は普天間飛行場を移設しようとしていますが、私たちは基地のあり方の取り決めをもう一度議論し直すべきではないかと思っているんです。ここは違います。それから副大統領に選ばれたカマラ・ハリスさん。すごく期待しています。勝利演説の時、彼女は自分が女性初の副大統領になったことではなく、次のレイディーたち、女の子たちに向けて「私は最後ではない」といった時ですね。その言葉を聞いた時ね、泣いた(笑)。

能條:わかります、私も感動しました。

蓮舫:次を考えられる人がいる。ここに立ちたいんですよね。

能條:日本もそうなったらいいなと思いますよね。子供も勇気付けられると思います。

つながりやすくなった日常を生かして前向きに

能條:今日はどうでしたか?

蓮舫:楽しかったです。コロナによってオンラインで繋がる手段がある意味強制的に与えられたけど、それを前向きに捉えてこういうライブ(Instagramライブ)が繋がっていくのはすごく良いと思います。声をかけてくれてすごく嬉しかったです。

能條:政治家って勝手に難しいことを長く言うって言うイメージがあったんですが、話してみると全然違うんだなっていうのを視聴者の方々も感じられたんじゃないかなと思います。すごくわかりやすくて楽しかったです。ありがとうございました!

おわりに〜視聴者の皆さんからの感想〜

第1回の今回は、立憲民主党参議院議員の蓮舫さんをお招きしてInstagramライブを行いました。ライブの視聴者からは「(蓮舫さんの)イメージが変わりました!」「ニュースより柔らかく感じます!」「街頭演説よりこっちの方が政治家さんの言葉が入ってきていい!」「ゆっくりお話を聞ける場としてとても良い企画!」「政治の話が身近になりました。」などの感想がコメントとして寄せられ、今後のInstagramライブにも期待する声が集まりました。今回のInstagramライブはゲストの蓮舫議員自身も「(これから)自分でも挑戦してみる!」と好評でした。本企画をきっかけに多くの政治家がInstagramライブをすることで、若者にとって政治家が少しでも身近になるといいなと思います!

 

 

 

 

 

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