建設・土木にICT 佐世保 導入、活用など考える

建設・土木業界の課題やICTを活用した改善策について議論する参加者=アルカスSASEBO

 建設・土木分野の情報通信技術(ICT)導入について考えるセミナーが17日、佐世保市三浦町のアルカスSASEBOであり、同分野の事業者ら約100人が参加した。
 先端技術を産業や生活に取り入れ、経済発展と課題解決を両立する社会「ソサエティー5.0」の実現を目指した取り組みの一環。県と同市が共催した。
 第1部では、建設機械大手コマツのグループ会社「コマツカスタマーサポート」の森山美保氏(35)が、ICT活用に向けた同社の事業を紹介。ドローンによる測量や設計図の3次元データ化、データを基に自動制御された建設機械の導入などにより生産性の向上が図れると説明した。
 第2部は、参加者約30人がグループ別に課題や改善策を議論。人材不足解消に向け、ICTを使って女性が活躍できる業務を増やすなどの意見が出た。同市の総合建設業、堀内組の近藤敏則営業課長(53)は「すでにICTは導入しているが、それを使いこなせる人材を増やす必要があると思った」と話した。

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