来店者が定期預金から200万円…「詐欺では?」 被害防止は5件目、ベテラン信金職員に感謝状

特殊詐欺を防いだとして感謝状を手渡された中南信用金庫国府支店の後藤可菜絵さん(中央)

 特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、神奈川県警大磯署は18日、中南信用金庫国府支店の職員後藤可菜絵さん(40)に感謝状を手渡した。

 署によると、10月28日夜、大磯町内の女性(77)に息子を名乗る男から「身内に不幸があった。200万円を用意してほしい」と電話があった。女性が翌29日朝、同店で定期預金から現金200万円を下ろそうとしたのを、後藤さんが不審に思い女性を説得。後に詐欺だと発覚した。

 後藤さんは勤務歴21年目を迎えるベテラン職員で詐欺被害を防いだのは今回で5件目という。「せっかくためたお金を悪い人たちに奪われなくてよかった。話しかけ方次第で心を閉ざす人もいる。短時間でもお客さまと仲良く話せるように心掛けている」と話した。

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