F1ボスが2位獲得のペレスを称賛「彼がF1に残れないとしたら悲劇だ」

 レーシングポイントF1チームのセルジオ・ペレスは、2020年F1第14戦トルコGPで見事な走りを見せ、2位でフィニッシュした。だがあとわずか3戦で彼のF1キャリアは終わるかもしれない。チームは、アストンマーティンとして参戦する2021年に向けて、彼の代わりにセバスチャン・ベッテルと契約、ペレスは現時点で移籍先が決まっていないのだ。

 F1のモータースポーツ担当マネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、ペレスが今季末でF1から去らなければならないとしたら、非常に残念であると語った。

「ペレスは素晴らしいパフォーマンスを発揮している。来年彼がF1にいられなかったら、それは悲劇だ」とブラウンは、トルコGP後に語った。

「彼がグリッドにとどまるのにふさわしいドライバーであることは明白である。すべてのチャンスを最大限に生かせる、競争力を持ったドライバーを求めているチームにとっては、ペレスこそが最適だ」

2020年F1第14戦トルコGP セルジオ・ペレス(レーシングポイント)が2位でフィニッシュ

 ペレスに残された選択肢は、レッドブル・レーシングのシートのみに絞られつつある。チームはマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてアレクサンダー・アルボンを残すかどうかを今も検討中で、アルボンを外すと決めた場合にはペレスの起用を考えるものとみられる。

 ペレスは、今年、イギリス・シルバーストンでの2戦をCOVID-19に感染したために欠場した。しかしそれ以外のここまで12戦ですべて入賞、合計100点を獲得し、チームに大きく貢献している。レーシングポイントは、マシンの模倣問題により15点を減点されながら、154点を挙げ、現在ランキング3位につけている。

 アルボンは、第14戦終了時点で70点を獲得、一方フェルスタッペンは170点を挙げている。

「評価は一番最近のレースで決まるようなものだから、好成績で締めくくることが重要だ」と将来について尋ねられたペレスは答えた。
「その他のことは僕がどうこうできることではない」

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