パドレス・ファウラー会長が退任 サイドラーが最高責任者に

メジャーリーグ機構は日本時間11月19日、パドレスのロン・ファウラー会長が退任し、チームの管理権が共同出資者のピーター・サイドラーへ譲渡されたことを発表した。サイドラーは2012年からパドレスの筆頭投資家となっており、メジャーリーグ各球団のオーナーの投票によってパドレスの最高責任者となることを承認された。今後はサイドラーが会長となるが、ファウラーはアドバイザー的な役割で球団に残り、意思決定にも影響力を残すという。

新たに会長となったサイドラーは「コミッショナーのロブ・マンフレッドとメジャーリーグ各球団のオーナーのみなさんに大いに感謝しており、会長となって球団の管理権を引き受けることに興奮しています。ファンのみなさんに優勝をお届けできるよう、今後も努力を続けていきます」とのコメントを発表。「我々のフランチャイズの基盤を築き上げてくれたロンに感謝します」とファウラーへの感謝も述べた。

ファウラーとサイドラーは2012年にパドレスを買収したグループのリーダーであり、これまではファウラーが業務の大部分を担当してきた。2014年にA・J・プレラーをGMとしてからは積極的な戦力補強を展開し、ウィル・マイヤーズ、エリック・ホズマー、マニー・マチャドらを獲得して着実に戦力を整え、今季ついに2006年以来14年ぶりのポストシーズン進出を成し遂げた。

サイドラーは球団の今後について「ファウラーは引き続き意思決定に関与し、我々2人は定期的に話し合いを行い、戦略を立てていく」と述べている。ファウラーも「管理権の譲渡の結果、物事が大きく変化することはないと思う」と話しており、ファウラーの退任によって球団の方針が大きく変化するようなことはなさそうだ。

今オフのパドレスは、マイク・クレビンジャーがトミー・ジョン手術で来季を全休することが確実となったため、投手補強の動向が注目される。フェルナンド・タティスJr.との契約延長交渉の行方も気になるところだ。

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