2021年からハンコックがスーパー耐久のタイヤサプライヤーに決定。暫定カレンダーも発表

 11月19日、スーパー耐久を運営するスーパー耐久機構(S.T.O)は、2021年からワンメイクタイヤのサプライヤーがハンコックタイヤに決定したと発表した。契約は2021年から3年で、オプション2年を加えると2025年まで最大5年の契約となる。

 スーパー耐久はこれまで2011年からはヨコハマ、2018年からはピレリがワンメイクタイヤのサプライヤーを務めてきたが、2021年からは新たに、韓国ナンバーワンのタイヤメーカーで、市販タイヤで世界7位のシェアをもつハンコックがサプライヤーを務めることになった。

 ハンコックは近年、さまざまなモータースポーツ活動を展開しており、DTMドイツ・ツーリングカー選手権のタイヤ供給を行い信頼を集めてきたほか、2022/2023年シーズンからはABBフォーミュラE世界選手権のサプライヤーにも決定している。また、スーパー耐久同様にGT3やGT4、TCR等さまざまな車種が参戦するドバイ24時間などの24Hシリーズにもタイヤ供給を行っている。日本では、過去には全日本F3選手権へのタイヤ供給、スーパーGT参戦も行ってきた。

 ハンコックタイヤの上級副社長戦略およびマーケティング最高責任者を務めるホ・スンスは、今回の供給決定にあたり「アジアにおいて最も著名なレースのひとつであるスーパー耐久シリーズに関われることを楽しみにしている。有望なドライバーたちが我々のタイヤで戦うことを思うと心が踊る」とコメントした。

 また、スーパー耐久機構の桑山晴美事務局長は「新型コロナウイルス感染症が未だ収束せず、日本国内のモータースポーツ界も大きな影響を受けるなか、この困難を克服し、国境を越え、ともにアジアを盛り立てていくために、スーパー耐久シリーズはハンコックタイヤをパートナーに選びました」とコメントしている。

「近い将来、クルマ、そしてそれを使用するモータースポーツは革命的な変化を経験するかもしれません。スーパー耐久シリーズは、アジアにおける最大級のアマチュアレースシリーズ(草レース)であり、その本質は未来においても変わることはありません。しかし、我々は『何が“今”なのか』を常にキャッチしながら、新しいパートナーと力を合わせ、時代を真に反映した現代のモータースポーツを提示するよう努めてまいります」

 近年参加チームが増え、大きな盛り上がりをみせているスーパー耐久は、今季は新型コロナウイルスの影響により、2021年1月までシーズンが行われる。2021年シーズンに向けては、開幕戦までに2回の公式テストを実施する予定で、3月のもてぎ大会から2021年シーズンが始まる予定となった。

 2021年カレンダーは下記のとおりだ。

スーパー耐久 2021年開催スケジュール ※暫定
第1戦 3月20〜21日   ツインリンクもてぎ
第2戦 4月17〜18日   スポーツランドSUGO
第3戦 6月4〜6日    富士SUPER TEC 24時間
第4戦 7月31日〜8月1日 オートポリス
第5戦 9月18〜19日   鈴鹿サーキット
第6戦 10月30〜31日または11月13〜14日 岡山国際サーキット

さまざまな車種が参戦するスーパー耐久。ハンコックはドバイ24時間でこういったレースを経験済み。
ピレリスーパー耐久シリーズ2020第3戦『スーパー耐久レースin岡山』Gr-1決勝 スタート
スーパー耐久2020 第3戦 スーパー耐久レースin岡山Gr-2 決勝スタート

© 株式会社三栄