ナショナルズ ブライアント、レメイヒューの獲得を検討か

フィリーズからフリーエージェントとなったスター捕手、J・T・リアルミュートに興味を示していることが報じられているナショナルズは、アンソニー・レンドン(エンゼルス)の退団後に固定できなかった三塁の穴を埋めるべく移籍市場で様々な選択肢を検討しているようだ。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、ナショナルズはヤンキースからフリーエージェントとなったDJ・レメイヒュー、またはカブスがトレードでの放出を検討しているクリス・ブライアントを獲得候補に挙げているという。

今季のナショナルズで三塁手としてのスタメン出場が最も多かったのは有望株のカーター・キーブーム(30試合)。ところが、打率.202、0本塁打、9打点、OPS.556と打撃面でメジャーの壁にぶち当たり、レギュラーの座を手中に収めることはできなかった。キーブームに次ぐ17試合でスタメン出場したアズドゥルバル・カブレラはフリーエージェントとなっている。

来季はキーブームに再びチャンスを与える、またはスターリン・カストロを二塁から三塁に回すなどの選択肢があるものの、モロシによると、ナショナルズは外部からの三塁手補強も視野に入れているようだ。そして、その候補として浮上しているのがレメイヒューとブライアントの2人である。

1900年の近代野球以降では史上初となる両リーグ首位打者を達成したレメイヒューはニューヨークに留まることを希望していると報じられており、ヤンキース残留またはメッツへの移籍が有力視されている。ナショナルズは少なくともこの2球団を契約条件の面で上回らなければレメイヒュー獲得は難しいだろう。

一方、ブライアントはカブスが主力野手の放出に踏み切る可能性が高いことが報じられており、獲得できる可能性は十分にある。とはいえ、今季34試合で打率.206、4本塁打、11打点、OPS.644に終わった高額年俸の三塁手の獲得には慎重な判断が必要だ。

今季のナショナルズ打線は、トレイ・ターナーとフアン・ソトの2人への依存度が極端に高く、彼ら2人をサポートする強打者の獲得が急務となっている。リアルミュート、レメイヒュー、ブライアントのほかにマーセル・オズーナらの名前も浮上しているが、ナショナルズは最終的に誰を獲得することになるのだろうか。

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