レイズがレンフローをDFA 昨オフ獲得も期待に応えられず

メジャーリーグは日本時間11月21日午前8時にロースター外選手のルール5ドラフト(日本時間12月11日開催)からのプロテクト期限を迎え、レイズはジョシュ・ロウ、ドリュー・ストロットマン、テイラー・ウォールズの3人を40人枠に追加するためにハンター・レンフローとブライアン・オグレイディをDFAとした。レンフローは昨オフのトレードでレイズに加入したばかりだったが、期待に応える活躍を見せることができなかった。

現在28歳のレンフローは、昨年12月にトミー・ファム、ジェイク・クロネンワースとのトレードでゼイビアー・エドワーズ、エステバン・キロスとともにレイズへ加入。今季は42試合に出場して筒香嘉智、ウィリー・アダメスと並ぶチーム2位タイの8本塁打を放ったものの、打率.156、OPS.645という自己最悪の成績に終わった。

レンフローは今オフ、レイズから来季契約をオファーされずノンテンダーFAとなる可能性が取り沙汰されていたが、それよりも早くDFAという形でロースターから外れることになった。昨オフのトレードの際、ファムは残り2年しか保有できないのに対してレンフローは4年も保有できることがトレード成立のポイントとして挙げられていたが、結果的にはファムがフリーエージェントとなる1年前にレンフローはレイズを去ることに。また、パドレスへ移籍したクロネンワースは今季、ナショナル・リーグ新人王を争う活躍を見せた。

レイズはランディ・アロサレーナの台頭により、外野3人がアロサレーナ、ケビン・キアマイアー、マニュエル・マーゴットで固まり、来季の年俸が350万ドルを超えることが予想されるレンフローは余剰戦力となっていた。確実性には欠けるものの、長打力とハイレベルな守備力は魅力であり、多くの球団が獲得に興味を示すと予想される。

なお、レンフローの退団後も筒香が苦しい立場にいることに変わりはない。出場機会を確保するためには、左打ちの外野手兼指名打者という全く同じ立場であるオースティン・メドウズ(2019年に33本塁打を放った25歳)との競争に勝つことが必要不可欠だろう。

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