介護実習生受け入れで覚書 長崎県とベトナム・ドンア大学

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オンラインの締結式でドンア大と覚書を交わした中田福祉保健部長(左)=県庁

 外国人の優秀な介護人材を安定的に確保しようと長崎県は20日、ベトナムのドンア大と介護分野の技能実習生の受け入れに関する覚書を交わした。海外の大学と介護分野の技能実習生受け入れに関する覚書締結は初めて。

 ベトナム中部のダナン市にあるドンア大の学生数は約6千人。看護学部のほか日本語、日本文化の学部もあり、約2千人が第1外国語として日本語を学んでいるという。少子高齢化が進む中、本県は2025年度に介護人材が3万3千人必要だが、3千人ほど不足すると県は推計。同大と覚書を締結することで、優秀な人材を安定的に確保できると判断した。
 覚書は同大が長崎県内で働く意欲のある技能実習候補生を県に推薦し、県は候補生が県内の介護事業所で就業できるよう支援する内容。実習生は2021年12月に10人程度が入国予定で、県内の5事業所で働く予定という。県は受け入れた事業所に対し、実習生の日本語や介護技術の研修費を1人当たり年間30万円を上限に補助することも検討している。
 県庁と同大をオンラインでつないだ締結式で、中田勝己県福祉保健部長は「ベトナムと長崎は歴史的にもゆかりが深い。技能実習生が安心して働ける体制の構築に努める」とあいさつ。同大のルオン・ミン・サム理事長は「学生たちはプログラムに参加した後、ベトナムに戻り、母国の発展に貢献する人材になると確信している」と述べた。