長崎交響楽団50周年 23日、感謝込めて演奏会

長崎交響楽団のコンサートのチラシ

 長崎市を拠点に活動する市民オーケストラ、長崎交響楽団(隆杉正和団長)が23日午後2時、同市魚の町の市民会館文化ホールでアフタヌーンコンサートを開く。今年、同楽団は設立50周年。大規模な記念演奏会を計画していたが、新型コロナウイルス禍で来年へ延期に。同楽団の河野英雄理事長(76)は「今回は小編成でのコンサートとなるが、節目の年を迎えた感謝の気持ちを込め、生演奏を届けたい」とPRする。
 同楽団は長崎開港400周年を記念し1970年7月設立。現団員は10~70代の男女約60人。地域音楽文化の向上などを目的に、年2回の定期演奏会や県内各地での巡回演奏などに取り組んできた。93年には米ミネソタ州の「セントポールシビックシンフォニー」と姉妹締結し、音楽を通じた国際交流を行っている。楽団の活動が半世紀以上続いている理由について、宮西隆幸事務局長(65)は、オペラや合唱団とコラボレーションするなど活動に多様性がある点を挙げる。
 今回の演奏会はコロナ禍の影響で、昨年12月の定演以来、約11カ月ぶり。弦楽カルテットやピアノトリオなど小編成の10グループが出演。バッハの「G線上のアリア」やベートーベンの「田園」などクラシックの名曲を演奏する。
 無料。全席自由、定員380人。申し込み、問い合わせは同楽団事務局(電095.832.6575、メールアドレスnso@ac.auone-net.jp)。

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