キッス(KISS)が日本時間2021年元旦午前2時に、ドバイからオンラインライヴ実施を発表

Photo: Per Ole Hagen/Redferns

アメリカを代表するロック・バンド、キッス(KISS)が2020年の大晦日に「今年最大&最高なコンサート・イベントと花火と火花のパイロテクニク・ショー」となるオンライン・コンサート「Kiss 2020 Goodbye」をドバイで行うことを発表した。

2020年3月10日のテキサス州ラボックで行って以来となる彼らのコンサートは、ドバイにあるホテル「アトランティス・ドバイ」のロイヤル・ビーチから、新型コロナウイルス検査で陰性となった観客を前にして開催。公演はドバイ時間の12月31日午後9時から、日本時間2021年1月1日午前2時に開始される。

チケットは24時間アーカイヴ視聴可能な39.99ドルから、様々なグッズなどが付いた999.99ドルのものまで、バンド公式サイトにて様々な価格帯で発売されている。新型コロナウイルス感染拡大を受け、世界的に音楽ライヴ業界が暗礁に乗り上げ、音楽ファンが真のライヴ音楽体験を求めている中、コンサートプロモーターのLandmarks Liveがギネスブックに認定された史上最大のパイロ・ディスプレイを使い、キッスのキャリアの中で最大規模となるこのコンサートを運営。ライヴは50台以上のカメラと360度のビューで撮影されて、世界中にオンラインで配信される。

バンドは公式声明としてこうコメントしている。

「今年は全世界にとって挑戦的な年でしたので、キッスのスペクタクルなショーで新しい年を喜びとともに迎えるためには、これ以上の方法は思いつきませんでした。今年、音楽ライヴ業界が直面している課題は、我々も世界ツアーを中止せざるを得なかったことで、身をもって感じています。だから、今年が終わり、新しい年が始まる際に、真のライヴショーと400人以上のクルーが好きな仕事に戻るのがふさわしいと考えました」

Landmarks Liveのクリエイター、ディレクター、エグゼクティブ・プロデューサーであるダニエル・E・カチューロ3世はこう語る。

「キッスと共に仕事をすることは、私にとって名誉であり夢のようなことです。このような爆発的で記録的な方法で彼らの姿を捉えることは、私のキャリアのハイライトになることは間違いありません。今回のショーは、2020年に行われた他のコンサートやライヴストリームとは一線を画すものになるでしょう」

「ステージ機材を運ぶ物流的にも、今回はこれまでに行った中で最大規模のプロジェクトであり、パンデミックの中での制作でもあったため、よりチャレンジングなものとなりました。私たちのクルーは世界中から集まった400人以上の人々で構成されています。このショーをまとめるのは非常に複雑な作業でしたが、最もライヴが必要とされている今の時期にこの規模のものを世界中にお届けできることを嬉しく思っています。2020年にサヨナラをするにも、“KISS 2020 GOODBYE”をするにも最適でしょう」

「約5ヶ月間の計画、何百人もの作業員、ドバイ政府との調整、大規模な物流、バンドとの調整、そして世界的なパンデミックの中でのロックショーの開催などなど、このショーは記録に残るものになるでしょう」

キッスのコンサートは、自宅から安全に大晦日を祝うすべての人を収容するために、多くの価格帯が用意されている。ショーはドバイの夜に合わせて生放送されるが、すべてのストリーミング・パッケージでは、ファンが自分たちの年越しに合わせて視聴できるように、アーカイヴ視聴するオプションも用意されている。また、このライヴ・ショーは、無料でストリーミング配信を見ることができるプレショーも行われる。

Written By Tim Peacock

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