メッツ 「カノー資金」でコンフォートとの契約延長を検討か

メッツはロビンソン・カノーがキャリア2度目の薬物規定違反により162試合の出場停止処分を受けたため、来季カノーに支払う予定だった約2000万ドルを節約できることになった。この「カノー資金」を使ってDJ・レメイヒューの獲得に動く可能性が取り沙汰されているが、別の使い道も検討されているようだ。「ニューヨーク・ポスト」のジョージ・A・キング三世は、メッツがマイケル・コンフォートとの契約延長に動く可能性があると指摘している。

現在27歳のコンフォートは、2014年のドラフトでメッツから1巡目(全体10位)指名を受けてプロ入りし、翌2015年にメジャーデビュー。メジャー1年目から9本塁打26打点(2015年)、12本塁打42打点(2016年)、27本塁打68打点(2017年)、28本塁打82打点(2018年)、33本塁打92打点(2019年)と毎年着実に数字を伸ばし、今季は54試合に出場して打率.322、9本塁打、31打点、OPS.927という好成績をマークした。

ロイヤルズと対戦した2015年のワールドシリーズでは、新人ながら第4戦で2本のアーチを放つなど、打率.333(15打数5安打)、OPS1.046の好成績をマーク。自己最高のOPS.939(規定打席不足)を記録した2017年にはオールスター・ゲームに選出されている。

コンフォートはすでにサービスタイム(メジャー登録日数)が5年を超えており、このまま順調にいけば来季終了後にフリーエージェントとなる。スコット・ボラスが代理人のため、交渉は一筋縄ではいかないと思われるが、メッツは「カノー資金」を使って生え抜きの好打者との契約延長にチャレンジするのだろうか。

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