カブスがホイヤー編成本部長と2025年までの5年契約

カブスは日本時間11月24日、セオ・エプスタインの退任によってゼネラルマネージャー(GM)から編成本部長(正式な肩書は野球運営部門社長)に昇格したジェッド・ホイヤーと2025年までの5年契約を結んだことを発表した。今オフは新型コロナウイルスの影響による減収を受けてハビアー・バイエズ、クリス・ブライアント、カイル・シュワーバーといった主力野手の放出に動く可能性が取り沙汰されており、年俸総額削減と戦力維持の両立に向けてどのような動きを見せるか注目される。

ホイヤーは「この仕事では、現在と将来の両方を見ることが大切だ。現在は普段よりも将来のことを重視しているかもしれないが、目標が変わるわけではない。常に目標はポストシーズンに出場し、10月終盤まで野球をプレーするチャンスをチームに与えることだ」とコメント。チームの将来のために年俸総額の削減を重視しつつも、来季もポストシーズン進出を狙えるチーム作りを目指すようだ。

近年はぜいたく税の対象ラインを超過するほどの「金満チーム」となっていたカブスだが、トム・リケッツ会長は来季の予算についてまだ最終決定を行っていない。来季を有観客で開催できるのか、あるいはどのくらいの観客をいつから入れることができるのか、といったことによって来季の予算には変動があるため、来季の開催要綱の確定を待っている状況だ。ここが確定するまでのあいだは、大きな動きはないかもしれない。

また、ホイヤーは自身の右腕となる新たなGMを球団の外部から招聘する方針であることを明らかにした。ただし、具体的な期限は定めず、最適な人材を慎重に選ぶ方針だ。カブスはエプスタイン編成本部長とホイヤーGMのコンビで常勝チームを築いてきたが、ホイヤーは自身が編成本部長に昇格したあともGMと協力してチーム作りを行っていくのが理想的であると考えているようだ。

現時点で具体的なGM候補の名前は挙がっておらず、ホイヤー編成本部長の最初の仕事はGM探しということになりそうだ。

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