「共演NG」いよいよクライマックスへ! プロデューサーが語るチェックポイント

テレビ東京系で放送中の、中井貴一が主演、鈴木京香がヒロインを務める連続ドラマ「共演NG」(月曜午後10:00)。“共演NG”という放送業界のタブーに切り込むということで、出演者・スタッフと共に相当の覚悟で挑んだという話題作を手掛ける稲田秀樹プロデューサーが、11月30日の第5話、そして12月7日の最終話を控え、取材に応じた。

本作は、“共演NG”だった元恋人の2人が、弱小テレビ局の社運を懸けた大型連続ドラマの主演として25年ぶりに共演したことから始まる大人のラブコメディー。ドラマ制作の舞台裏を描きつつも、笑えてキュンとする物語が展開されている。企画・原作は、2019年に「あなたの番です」(日本テレビ系)で話題を巻き起こした秋元康、監督・脚本は、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」の演出も務めた大根仁氏が担当している。

稲田プロデューサーはまず「おかげさまで、各メディアから称賛のお声をいただいておりまして、ありがたいことだなと感じております。ネットでの声も『テレビ東京でしかできない挑戦的な作品だ』と好印象で受け止めていただいています」とその反響がやはり大きかったことに言及。「ただ、視聴率的にはテレビ東京としてはまずまずのスタートではあったものの、目標には届いていないなという複雑な思いはあります」と正直な心境も明かした。

非常にセンシティブなテーマを扱うなかで、中井と鈴木がどのように撮影に臨んでいるのかは気になるところ。「これまでも共演経験が多数あるということで、最初からコメディーの波長はすごく合っているようでした。お二人とも本当にこの作品を面白いと思っていただけた様子でしたね。2日間だけ撮影に立ち会えなかった日があって、そのうちの1日が2人のラストシーンの撮影日だったんです。それを見逃してしまったんですけど、スタッフからは『本当に素晴らしかった』と口々に言われて。なぜこの日に限って不在にしてしまったかと悔やみましたね(笑)」と撮影現場の雰囲気のよさをうかがわせた。

また、クライマックスに向けてのドラマの展開については、「ドラマに登場する“共演NG”の間柄にも少しずつ変化が出てきていまして、遠山英二(中居)と大園瞳(鈴木)についてはますます2人の関係が接近していって、ラブストーリー展開が高まってまいります。それと同時に英二の奥さんである、山口紗弥加さん演じる雪菜が、そこにどう関わってくるのか。さらに第4話の終わりにちょっとだけ登場した、瞳の元カレ役の青木崇高さんが加わって、四角関係が出来上がってしまいました。この4人の関係がどのように展開していくのかというのが、後半の最大の見どころだと思います」とコメント。

ほかにも気になるのが、“共演NGアベンジャーズ”の一角、里見浩太朗が演じる大御所俳優・出島徹太郎と、ニューヨーク帰りの個性派俳優・堀部圭亮扮(ふん)する小松慎吾のバチバチの師弟関係。「この2人の関係は、『共演NG』を象徴するものだと思うんです。この2人を含め、この“共演NGアベンジャーズ”たちがどのように収束していくのか、ちょっと驚きの展開が待っていますので、ぜひ注目していただきたいポイントです」とアピールする。

そして、この作品最大の謎といってもいい、市原龍(斎藤工)がなぜこのドラマを仕掛け、数々の刺激的な策を巡らせてきたのかという点については、「言えないことだらけなんですけど、彼の思惑はどういうことだったのか、まだ謎は全く明かされていないんですよね。怪しげな感じだけが高まってると思うんですよ。でもそれはちゃんと解消するようになっています。なので、最後まで楽しんでいただきたいと思っています」と語った。

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