野菜卸売業・デリカフーズ 諫早進出 2021年に事業所開設

 県などは24日、野菜卸売業のデリカフーズホールディングス(東京)が事業所「デリカフーズ長崎」(仮称)を諫早市に設けると発表した。同社は2021年2月の事業開始を予定しており、食材と調味料を組み合わせた「ミールキット」の製造販売に取り組む。
 同社によるとミールキット事業は、高齢化社会の進展や新型コロナ禍による生活様式の変化により今後、需要の高まりが期待されるという。
 同社はこれまで企業向けがメインだったが、他社が使用していた工場を有償で譲り受け、対顧客向きの新事業に参入する。
 同社の事業所は、大阪や仙台、神奈川などに次いで10カ所目。事業所は諫早市津久葉町の諫早中核工業団地内に置く。地元を中心に雇用し、開設5年後までに113人体制にする。同社は「長崎が新事業の拠点となる。これまでのノウハウを生かしてバリエーション豊かな商品を作っていく」としている。
 1979年創業。東証1部に上場しており、20年3月期の売上高は404億1300万円。従業員数は2247人(20年9月時点)。

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