自転車2台による男児重傷事故 安全運転と目撃情報の提供呼び掛け 横浜

 横浜市南区の歩道で10月、男子児童が自転車2台に相次いではねられ重傷を負った事故を受け、神奈川県警南署などは25日、同区吉野町5丁目の現場近くで自転車の安全運転を呼び掛ける街頭活動を行った。

 署員や交通安全協会の関係者ら約10人が行き交う自転車利用者を呼び止め、事故について説明。現場は歩道橋が設置され、歩道の幅が狭くなっていることから、こうした場所では歩行者に細心の注意を払って通行するよう呼び掛けた。田中武志署長は「自転車も重大事故の加害者になることを認識して運転してほしい」と話した。

 事故は10月26日午後2時40分ごろに発生。同区に住む小学3年の男児(8)が歩道橋から歩道に出た直後に自転車2台にはねられ、右腕骨折の重傷を負った。うち1台を運転していたとみられる女性は出頭し、署が事情を聴いている。署はもう一人の人物について捜査しており、街頭活動では発生から1カ月を前に目撃情報の提供も呼び掛けた。

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