不適切会計処理、女生徒にセクハラ、女性に無理やりキス 横浜市教委、3教職員を懲戒処分

横浜市教育委員会

 横浜市教育委員会は26日、PTA会計で不適切な処理を繰り返した市立飯島小学校(栄区)の男性校長(54)を減給10分の1(6カ月)とするなど、教職員3人を懲戒処分にした。

 市教委によると、校長は市立山元小(中区)で副校長だった2019年度、明確な使用目的がないにもかかわらずPTA会計から4回にわたって計約20万円を引き出し、その現金を使って支払い処理をしていた。

 ずさんな会計処理の結果、決算上の数字が合わなくなり、差額として余った4万6千円を自分の金と思い込んで通帳から引き出したほか、許可なく出納簿に会計監査者のサインをしたり、校長印を押したりしていた。20年度に飯島小へ異動後、後任者が不適切処理に気付いて発覚。校長は4万6千円を返金したという。

 発覚後の調査で、市立立野小(中区)の副校長時代にもPTA会計の通帳管理を怠り、積立金約1万8千円が所在不明になっていることも判明。校長は「管理職でありながら恥ずべき行為をしてしまった」などと話しているという。

 また、市教委は20代女性に無理やりキスしたり、直接体を触るなどしたとして、市立間門小(中区)の男性教諭(28)を停職3カ月とした。被害者が同小学校に相談に訪れて発覚。教諭は酒を飲んでいたといい、事実関係を認めて26日付で依願退職したという。

 このほか、車内で女子生徒の手を握るなどセクハラ行為をしたとして、市立高校の男性教諭を停職3カ月とした。市教委は被害者の特定につながるとの理由から、学校名などを非公表としている。

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