アストロズのリリーフ右腕・スニードがヤクルトと2年契約

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールは日本時間11月28日、アストロズの右腕サイ・スニードが東京ヤクルトスワローズと契約合意に達したことを報じた。メジャーリーグ公式サイトのサラ・ラングスはスニードとヤクルトの契約が2年契約であることを伝えている。2019年6月にメジャーデビューしたスニードは2年間で26試合に登板(すべてリリーフ)。今季は18試合に登板して0勝3敗、防御率5.71に終わり、メジャー初勝利を挙げることはできなかった。

スニードは1992年生まれの28歳。2014年のドラフトでブリュワーズから3巡目(全体85位)指名を受けてプロ入りし、マイナーでは主に先発を務めてきた。2015年11月にジョナサン・ビヤーとのトレードでアストロズへ移籍し、2018年はAAA級で26試合(うち20先発)に登板して127回を投げ、10勝6敗、防御率3.83、114奪三振をマーク。翌2019年にメジャーデビューを果たした。

メジャー1年目は8試合に登板して21回1/3を投げたようにロングリリーフ中心の起用となり、0勝1敗、防御率5.48ながら投球イニング数を上回る23奪三振を記録。与四球は5つだけと制球も安定していた。今季は18試合で17回1/3とショートリリーフでの起用が増え、21奪三振を記録した一方で与四球は10個。奪三振率は向上したが、与四球率は大幅に悪化してしまった。

データサイト「ベースボール・サバント」によると、昨季はフォーシームが全投球の6割以上を占めていたものの、今季はフォーシームを投げなくなり、カッターが全投球の7割近くを占めている。平均93マイルのカッターで21奪三振のうち16個を奪ったが、被打率.340、被長打率.638と全体的にはよく打たれていた。その他の球種はカーブ、スライダー、チェンジアップの3種類。カーブが被打率.444(9打数4安打)だった一方、スライダーは被打率.154(13打数2安打)の好成績を残した。

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