レンジャーズが韓国のスター遊撃手キム・ハソンの獲得に興味

メジャーリーグ公式サイトでレンジャーズの番記者を務めるT・R・サリバンによると、レンジャーズは韓国プロ野球のキウム・ヒーローズからポスティング公示された25歳のスター遊撃手、金河成(キム・ハソン)の獲得に興味を示しているようだ。キムは今季自己最多の30本塁打を放ち、キャリアで初めて四球(75)の数が三振(68)の数を上回った。本職は遊撃だが、今季はアディソン・ラッセルの加入後に三塁へ移り、遊撃手として86試合、三塁手として41試合にスタメン出場している。

今季のキムは138試合に出場して打率.306、30本塁打、109打点、23盗塁、OPS.921の好成績をマーク。レンジャーズは攻撃面でチームに貢献できる内野手を必要としており、キムはそのチーム事情にフィットする存在と言える。25歳という年齢も魅力であり、移籍当初は韓国プロ野球とメジャーリーグのレベルの違いに苦戦するかもしれないが、さらなる成長も期待できるだろう。

レンジャーズでは現在、26歳のルーグネッド・オドーアが二塁、32歳のエルビス・アンドルースが遊撃のレギュラーを務めており、両者とも少なくとも2022年まで契約が残っている。しかし、ここ数年は期待通りのパフォーマンスを見せることができておらず、キムがこの両者からレギュラーの座を奪うチャンスは十分にある。キムを二塁または遊撃のレギュラーとして育てつつ、オドーアとアンドルースを保険としてキープしておくのも1つの選択肢になり得る。

また、三塁にはゴールドグラブ賞を受賞したイサイアー・カイナーファレファがいるとはいえ、彼も絶対的なレギュラーというわけではない。よって、レンジャーズは二塁オドーア、三塁カイナーファレファ、遊撃アンドルースという基本布陣を維持しつつも、キムに十分な出場機会を与えることが可能というわけだ。レンジャーズはチーム再建中のため、1年目からレギュラークラスの成績を残すことを求められない点もキムにとって理想的な環境と言えるかもしれない。

なお、韓国プロ野球からはキムのほか、起亜タイガースの梁玹種(ヤン・ヒョンジョン)とNCダイノスの羅成範(ナ・ソンボム)も今オフ中のメジャーリーグ移籍を検討していることが報じられている。今後の動向に注目だ。

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