リーグ史に名を残す 鬼木監督「総得点、勝ち点も」

練習を再開した川崎の中村(左)と小林=麻生グラウンド

 史上最速でリーグ制覇を果たしたJ1川崎は29日、麻生グラウンドで全体練習を再開した。鬼木達監督(46)は「リーグ記録を更新して歴史に名を残すチャンス。総得点も勝ち点も、伸ばせるものは伸ばしたい」と、残り4試合への意気込みを語った。

 チームは約2時間のトレーニングを実施。ミニゲームなどで体を動かし、12月5日の清水戦に向けて再始動した。鬼木監督は「(練習は)リラックスしながらメリハリをつけてやっていきたい。ただ、試合で緩さを出す気はない」と今後も勝負にこだわる。

 今季は同一シーズンの連勝記録を2度も塗り替え、年間34試合制になった2005年以降で最多の勝ち点75を積み上げた。次のターゲットは、クラブが06年にマークしたJ1記録の総得点84。前節までに79ゴールを挙げており、更新は十分に可能だ。

 12月27日の準決勝から登場する天皇杯全日本選手権には、初の年間複数タイトル獲得が懸かる。指揮官は「天皇杯も簡単ではないが、しっかりチャレンジしたい」と先を見据えた。

© 株式会社神奈川新聞社