世界山岳スキーに連続出場 新潟北区・遠藤さん 鍛え直し再挑戦

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出勤前に弥彦山でトレーニングする遠藤健太さん。ポールを使い登りのイメージを膨らませる=25日

 雪山を登り、滑降する山岳スキー競技で、新潟市北区の会社員、遠藤健太さん(26)が来年3月、ヨーロッパのアンドラで開かれる世界選手権に2大会連続出場することが決まった。2018年の前回大会では、欧州の強豪にまざまざと力の差を見せつけられ、トレーニングを一新。「まずはアジア勢の中でトップになりたい」と意気込んでいる。

 「スキーモ」と呼ばれる山岳スキーの国内競技人口は200人ほどだが、イタリア、スイス、スペインといった欧州の山岳地域では人気のスポーツ。今年の冬季ユース五輪で採用され、冬季五輪の追加種目の候補に挙がる。

 専用のスキー板に滑り止めの「シール」を貼り付け、クロスカントリーのクラシカル走法でスキー場などを駆け上る。下りはアルペンスキーのように滑降。3、4キロのスプリント種目や20キロ近く走る長距離種目、リレーなどがある。

 高校時代にサッカー部だった遠藤さんは大学4年で競技を始めた。初出場だった前回の世界選手権では3種目に出場したが、下位に沈んだ。強豪はワックスの専門家が帯同するなど用具が充実。加えて体力、技術面でも圧倒された。「日本の男子トップ選手が、本場欧州の女子ユース選手と同等のレベル」だった。

 その後、体づくりから見直した。トレーナーの指導で体幹を鍛え直し、高地でも対応できるよう低酸素トレーニングも導入。登山のスピードを競うスカイランニングでも手応えをつかみ「ここ数年では一番体調がいい」と話す。代表選考の基準となる春の日本選手権は雪不足とウイルス禍による中止となったがこれまでの実績を考慮され、再び代表入りした。

 平日はシステムエンジニアとして新潟市内の企業に勤務。遠征費など職場の後押しもあり、結果で恩返ししたいと考える。「前回は50位台だったので、半分以内に入れれば次のステージが見えてくる」と意気込んだ。

 世界選手権には新潟県から、妙高市の国際自然環境アウトドア専門学校の島徳太郎さん(21)が21~23歳対象のエスポワールの部に出場する。