道行く人、イルミで笑顔に 小田急線・愛甲石田駅南口で12月4日から点灯

イルミネーションを試験点灯し、明かりの色を確認する(左から)葛貫さんと照木さん=伊勢原市石田

 新型コロナウイルス感染症によるイベントの中止が続く中、神奈川県伊勢原市の石田商工振興会が12月4日から、小田急線愛甲石田駅南口付近でイルミネーションを点灯させる。初の試みで、メンバーは「道行く人に笑顔になってほしい」と願っている。

 11月28日に石田自治会や成瀬活性化委員会など約30人で、円すい状に組んだ鉄柱(高さ約4.8メートル)、街路樹5本、植え込みに計6千球のLED(発光ダイオード)を取り付けた。市の花キキョウをイメージして色は青、紫、白と、温かさを演出するピンクの計4色にし、29日に試験点灯を行った。

 地元では、盆踊りやどんど焼きが中止となり、住民が顔を合わせる機会が少なくなったが、「地域の人たちの思いが一つになってうれしい」と、振興会副会長でスーパー「よろずや石田店」店長の葛貫伸太郎さん(49)。加入している一級建築士が設計、建設会社が部材を担当。スーパーでレジを担当する横浜美術大の女子学生もデザインに協力した。

 イルミネーションを提案した振興会会長の照木博中さん(64)は「沈みがちになる人々の心を明るくし、店に足を運んでくれればうれしい」と話した。来年2月14日まで、午後4時~午前0時に点灯させる。

© 株式会社神奈川新聞社