全日本ラリー:新井大輝が第3戦唐津で逆転優勝。今季2勝目でチャンピオン獲得

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 11月27~28日、JRC全日本ラリー選手権第3戦『ツール・ド・九州 2020 in 唐津』が佐賀県唐津市、伊万里市周辺で行われ、SUBARU TEAM ARAIの新井大輝/小坂典嵩(ADVAN KYB AMS WRX)が2020年シーズン2度目の総合優勝を飾り、自身初となるシリーズチャンピオンを獲得した。

 新型コロナウイルスの感染拡大による影響で当初、全10戦が予定されていながら6つのラウンドが中止となり全4戦での戦いとなった今季の全日本ラリー。その最終ラウンドとなる第3戦唐津が11月27日(金)から2日間の日程で行われた。

 シーズン3度目のターマック(舗装路)ラリーとなった今イベントは、2日間で計11のSSを走行。競技区間の73kmを含む約309kmのラリーとなった。
 
 その初日レグ1は、ランキング2番手につける奴田原文雄(ADVAN-PIAAランサー/ADVAN-PIAA Rally Team)がSS1でトップタイムを刻み、逆転タイトルに向けて好スタートを切る。
 
 続くSS2では勝田範彦(itzz DL SYMS WRX STI/ittz RALLY TEAM)にステージ優勝を譲るも、0.8秒差でSS2番手につけた奴田原が新井大輝、勝田を従えるかたちでラリー初日を終えた。

3位となった勝田範彦/石田裕一

 
 レグ2は3つのステージを3回ずつ、計9つのSSを走行するスケジュール。その最初のSS3は前日に速さをみせた奴田原が最速タイムを刻む。しかし、ランキング首位で今戦に乗り込み、ここまで総合2番手につける新井もこれに応戦しSS4、SS5でベストタイムを刻んでみせる。
 
 するとSS6で奴田原がまさかのスピンを喫し、大きくタイムをロス。これで首位に立った新井は同ステージと続くSS7でも最速タイムを記録。一気に後続との差を広げると、ふたたび最速タイムを記録したSS9以降は再逆転を狙う奴田原とのギャップを維持する走りでラリーを完走。今季2勝目を挙げるとともに自身初の全日本チャンピオンを手にした。

 奴田原でトップとは10.8秒差の総合2位でフィニッシュ。3位の勝田は29.6秒遅れでのフィニッシュとなった。4位は新井敏弘(富士スバル AMS WRX STI/SUBARU TEAM ARA)、5位には今戦がJRCデビュー戦となったGRヤリス、柳澤宏至(ADVAN CUSCO ヤリスGR4/CUSCO RACING)が入っている。

 この他のクラスでは、中平勝也/石川恭哲(GT86/DLシムス R-ART 86 R3)がJN-2クラスのウイナーに。JN-3クラスは曽根崇仁/竹原静香(86/P.MU☆DL☆SPM☆INGING86)、JN-4クラスは高橋悟志/立久井和子(スイフト/ミツバitzzDLマジカル冷機スイフト)が優勝。小濱勇希/東駿吾(ヤリス/KYB DUNLOP YARIS)がJN-5クラス、水原亜里沙/高橋美悠(ヤリス/DUNLOP CUSCO ARIS)がJN-6クラスを制した。

JN1クラス優勝 新井大輝/小坂典嵩

 また、JN-2以降の各クラスチャンピオン以下のとおりとなっている。

JN-2:中平勝也(ドライバー)、大矢啓太(コドライバー)
JN-3:曽根崇仁(ドライバー)、竹原静香(コドライバー)
JN-4:古川寛(ドライバー)、小藤桂一(コドライバー)
JN-5:天野智之(ドライバー)、井上裕紀子(コドライバー)
JN-6:明治慎太郎(ドライバー)、里中謙太(コドライバー)

 全10戦で争われる全日本ラリー選手権の2021年シーズンは2月4~7日、群馬県嬬恋村が舞台となる『Rally of Tumagoi』で開幕戦が行われる予定だ。

JN2クラス優勝 中平勝也/行徳聡
4位でフィニッシュした新井敏/田中直哉