【鎌倉】鶴岡八幡宮、新年の準備大忙し 「破魔矢」作りが大詰め 

破魔矢を丁寧に仕上げる神職と巫女=鶴岡八幡宮

 鶴岡八幡宮(鎌倉市雪ノ下)で、新年に向けて開運を願う正月の縁起物「破魔矢」作りが大詰めを迎えている。30日には作業風景が公開され、神職や巫女(みこ)らは矢の先端に鏑(かぶら)を付け、和紙を巻き、鈴飾りを結んで丁寧に仕上げていた。

 破魔矢は、源頼義が前九年の役を平定した際、京都の石清水八幡宮から弓矢を授かり、神宝として奉納したことにちなむ。

 昨年は約20万本を用意したが、今年はコロナ禍で参拝客が一定数減少すると見込み、大小合わせて12万5千本とした。

 例年は年明けから千~2千円で授与しているが、初詣の混雑対策として分散しての参拝を呼び掛けようと、干支(えと)の縁起物とともに、12月1日から用意する。

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