マクニカネットワークス、スマート工場化に対する投資対効果明確化のため米ThroughPut社と協業検討開始

国際競争の激化やコスト削減へ対応するために求められる製造オペレーションの効率化、少子高齢化に伴う人手不足が進む中、インダストリー4.0やスマート工場化など、製造現場におけるIoTやAIの活用によるデジタル革新の重要性が高まっている。しかし、現状のスマート工場は、PLCを主とした製造現場のデータ取得を行い、可動率などの簡単な指標の可視化をモデルラインで実施するという小規模な活動に留まっており、具体的な投資対効果が不明瞭でありデジタル革新につながっていないという市場の課題がある。マクニカネットワークス株式会社は、ThroughPut Inc.と日本市場における協業検討を開始した。ThroughPut社は、米国シリコンバレーを拠点とするスタートアップで、製造現場のデータ分析を行うソフトウェアを提供する企業だ。具体的には、製造現場で生まれるPLC等からのデータやMESやERPなどの製造システムデータ、原材料の購買データ、製品の出荷データ等、製造業のモノづくり活動の中で発生するあらゆるデータを収集し、その活動の中におけるボトルネック検出を行い、カイゼン効果を経済的に算出している。マクニカネッワークスは、こうしたThroughPut社のソリューションを活用することで、顧客のスマート工場化における投資対効果を明確にしながら、製造業のデジタル革新を目指すとしている。

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