免疫力向上に効果がある成分に注目集まる @食品開発展 食品・素材メーカー、OEM、防護服メーカー、検査機関などが出展

展示会名:第31回 食品開発展 2020
会期:2020年11月16日(月)~18日(水)

会場:東京ビッグサイト 西1・2&アトリウム
主催:インフォーマ マーケッツ ジャパン
出展者数・小間数:400社・630小間
来場者:2万1283人
出展者層:調味料・発酵素材メーカー、健康食品メーカー、健康食品・化粧品OEM、防護服メーカー、検査機関
来場者層:食品・飲料メーカー、健康食品メーカー、商社、イベント会社
構成展:Hi Japan(ヘルス イングリディエンツ ジャパン)、FiT Japan(フード・テイストジャパン)、S-tec Japan(セーフティ & テクノロジー ジャパン)、LL Japan(フードロング ライフ ジャパン)

食品業界の展示会「食品開発展」は、「健康・機能性食品素材」「美味しさ」「安全・品質」「フードロス」の4つの分野で構成される。出展企業は、健康、美容、安全・品質などの関係企業で、新型コロナウイルス対策として、免疫力の向上に効果がある成分や商品が集まった。食品や飲料、健康食品、化粧品などのメーカー、商社、イベント関係企業が来場した。

▲10月19日~12月15日まで、製品の資料請求や面談リクエストのできる「食品開発展オンライン」も行う

調味料や医薬品を製造販売するヤマサ醤油(千葉県銚子市)は、「ヌクレオチド」という成分を紹介した。今までは旨味部分が着目されていたが、今回は運動機能や記憶力の向上、ストレスや疲労の緩和などの効果があるとして、成分の機能性をアピールした。「運動能力や認知力の向上のため、高齢者の使用を想定していたが、新型コロナ対策として免疫力の向上にも効果がある点が注目された」(中川原康介さん)

牡蠣の成分製造の日本クリニック(京都市)には、原材料探している食品や飲料メーカーが集まった。牡蠣に含まれる40種類以上の成分うち、亜鉛が免疫力を向上させるとして、新型コロナ感染拡大以降、注目されている。「メディアでも亜鉛の必要性が報道され、問い合わせが増えた」(成島嘉希さん)

▲スーパーでのはちみつの売上が伸び、卸業者の中には売上が170%に増えたところもあるという

はちみつ製造、販売の秋田屋本店(岐阜県岐阜市)には、食品関連メーカーなどが1日100社が訪れた。新型コロナによる健康意識の高まりで、はちみつの需要が増えた。「プロポリスという成分は抗菌作用があるとメディアが報道したことで、プロポリス飴の売上が伸びた」(田中蓮さん)

健康食品や清涼飲料水の開発、販売を手掛けるミリアグループ(広島市)には、食品や健康食品メーカーなどが来場した。外出自粛やリモートワークの増加で、室内で運動する人が増えたので、プロテインなどタンパク質を含む商品への問い合わせが増加した。また、麻に含まれる成分CBD(カンナビジオール)やリラックス効果のある商品にも関心が集まった。「輸送費の上昇により、紙パックで軽量化、小型化することに需要があることが分かった」(星野美香さん)


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