3969万通りの組み合わせが可能なパフェ専門店 ロイヤルパインズホテル浦和でオーダーメード 【にっぽん食べ歩き】

 パフェの10のパーツを自由に選ぶことで、3969万通りの組み合わせを可能にした期間限定のパフェ専門店が、ロイヤルパインズホテル浦和(さいたま市浦和区)19階トップラウンジにオープンした。12月18日まで営業する。(共同通信=中村彰)

10種のパーツを選んで作ってもらったオリジナルのパフェ

 店の名は「èGOISH(エゴイッシュ)」。ラウンジの一角のバーカウンターで、山下貴弘シェフらスタッフが注文に応じて目の前でパフェを完成させる。

 選択できるパーツはパフェ本体がアイス、クリスプ、フルーツ、クリーム、ソース、ゼリー。上部のデコレーションがマカロン、メレンゲ、アイス、フルーツだ。

 それぞれを列記してみよう。

【パフェ本体】

アイス(6種) バニラ、チョコレート、イチゴ、塩ミルク、マンゴーシャーベット、ラズベリーシャーベット

クリスプ(6種) クッキー、クランブル、アーモンドロースト、ヘーゼルナッツキャラメリゼ、ナッツ入りブラウニー、ピスタチオロースト

フルーツ(7種) ベリー、マロン、パイン、バナナ、オレンジ、アプリコットコンポート、桃のコンポート

クリーム(5種) カスタード&生クリーム、チョコ、イチゴ、生クリーム、ピスタチオ

ソース(5種) ラズベリー、マンゴー、イチゴ、ブルーベリー、チョコ

ゼリー(6種) マンゴー、オレンジ、グレープフルーツ、ユズ、白ワイン、赤ワイン

【デコレーション】

マカロン(5種) ヘーゼルナッツ、チョコ、ピスタチオ、ラズベリー、レモン

メレンゲ(5種) ココナツ、チョコレート、ラズベリー、イチゴ、マンゴー

アイス(6種) パフェ本体と同じ

フルーツ(7種) パフェ本体と同じ

 で、計算してみると、6×6×7×5×5×6×5×5×6×7=39,690,000となる。

カウンター席では、目の前でパフェを完成させてサーブされる

 「èGOISH」を訪ねたのは夕刻。大きなガラス張りの向こうには浦和の夜景が全面に広がり、ムード満点。カップルならパフェの調製過程を目の当たりにできるカウンター席がいいかもしれない。ファミリーやグループ向けにソファ席も用意されている。

 着席するとまず、好みのパーツを選択するオーダーシートを手渡されて、しばし考えることになる。目移りがして、なかなか決めにくいが、次のように選んだ。

 パフェ本体のアイスはバニラ、クリスプはアーモンドロースト、フルーツは桃のコンポート、クリームは生、ゼリーはユズなど。デコレーションでは、マカロンがラズベリー、アイスがマンゴーシャーベット、フルーツがアプリコットコンポートなどだ。

 案内されたカウンターの中で、パティシエが手際よく、かつ丁寧に着々とパフェを作り上げていく。10分ほどで完成だ。

 まず、メレンゲとシャーベットをひとすくい。程よい甘さと、かんきつの爽やかさが口の中に広がる。パリッと、ふたになっている薄いチョコレートを割り入れ、本体に取りかかる。バニラの香り、ユズの香り、桃の香りが混然一体となって夢のようだ。「味わわなくては」と思いつつも、むさぼるように食べ尽くしてしまった。

「èGOISH」のカウンター席

 「ワンスプーン、ワンスプーンごとに味が変化して楽しめます」と山下シェフ。「パーツは、このパフェのために用意したものばかりです」と胸を張る。「ぎっしり詰め込める空間を利用して、遊び心で考えて楽しんでください」と話していた。

 料金は2500円(税・サービス料別)。12月18日の最終日まで、午後2時から同7時半の営業時間の予約は満席だが、キャンセルが出た場合、公式ツイッターで告知し、予約を受け付ける。

ロイヤルパインズホテル浦和「èGOISH」公式ツイッター
https://twitter.com/egoish_parfait

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