ナショナルズ ブライアントら大物の獲得に動かない可能性大

今オフのナショナルズはカブスのクリス・ブライアントやフリーエージェントのDJ・レメイヒューといった大物選手の獲得に興味を示していることが報じられていたが、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、ナショナルズはこれらの大物選手の獲得に動かない可能性が高まっているという。ローゼンタールは「ナショナルズは補強ポイントが多すぎるため、(大物選手よりも)安価な選手の獲得に動く可能性が高そうだ」と伝えている。

今季のナショナルズはフアン・ソトとトレイ・ターナーの2人が大活躍。データサイト「FanGraphs」が算出する総合指標WARでは、2人合計で5.1を記録した。しかし、この2人を除いた野手の合計は-1.9という悲惨な数字になっており、2人の若きスター選手への依存度は深刻。この状況を改善するために、様々なポジションを補強しなければならない。

ナショナルズは今オフ、先発右腕のアニバル・サンチェス、捕手のカート・スズキ、一塁手のエリック・テームズ、右翼手のアダム・イートンと多くのレギュラー格の選手がフリーエージェントとなっており、まずは彼らの穴を埋める必要がある(もちろん穴を埋めるだけでなくグレードアップも必要)。さらに、昨オフにエンゼルスへ流出したアンソニー・レンドンの穴も埋まっていないため、新たな三塁手を見つける必要もある。

これだけの補強ポイントを抱えている以上、1人の選手を獲得するために大金を投じたり、多くの若手有望株を放出したりしている余裕はない。大物選手よりも比較的安価で優秀な選手を狙うのは賢明な判断と言えるだろう。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシは先日、ナショナルズがブライアントとレメイヒューに注目していることを伝えていたが、獲得が実現する可能性は低そうだ。

なお、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンは、ナショナルズがブライアントの獲得に興味を示しつつも、有望株右腕のジャクソン・ラトレッジとケイド・キャバリを放出する意思がないことを伝えていた。

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