留学生が地域の魅力発信 地場産業の体験や名所見学 新上五島、大村、壱岐

塩作り体験の様子を撮影する留学生=新上五島町、矢堅目の駅

 長崎県内の大学や専門学校に通う留学生が11月28、29日、新上五島町と大村市、壱岐市を県の「元気な長崎発信事業」で訪れ、地場産業の体験や名所見学をした。
 同事業は新型コロナウイルス禍の中、留学生に会員制交流サイト(SNS)を使って地域の魅力を紹介してもらい、物産振興や国際的なPRにつなげる目的がある。
 このうち同町ではネパールや韓国など出身の18人が参加した。28日は網上郷の製塩業「やがため」を訪問。参加者は、塩を製造する工程について説明を受けた後、濃縮した海水を簡易コンロで煮詰める塩作りに挑戦した。石製の容器に塩ができる様子をスマートフォンで撮影。頭ケ島天主堂なども訪ねた。
 ベトナム国籍で、活水女子大国際文化学部2年のグエン・ティホン・トウさん(35)は「離島を訪れたのは初めてで、景色がきれい。故郷に暮らす両親や友人にこの体験を伝えたい」と話した。
 壱岐、大村の両市では酒造会社やキリシタン関連史跡などを見学した。

© 株式会社長崎新聞社