新幹線長崎ルート 「並行在来線の整理必要」 長崎県、JR九州に働き掛け

 定例県議会は1日、一般質問が始まり、4人が登壇。中村法道知事は九州新幹線長崎ルート未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)について、佐賀県とフル規格整備に向けた議論を進めるために、JR九州に並行在来線の在り方について示すよう働き掛けていく考えを明らかにした。

 八江利春議員(自民・県民会議)の質問に答えた。
 中村知事は佐賀県の山口祥義知事に、全線フル規格実現への具体的な課題認識を聞くため会談を求めているが実現していない。長崎県新幹線対策課によると、11月5日に両県の担当部長が協議した際、長崎県は財政負担や並行在来線の在り方など9項目について確認する文書を初めて提示。佐賀県側から「在来線をどうするのか考え方が示されないと議論できない」との趣旨の発言があったという。
 中村知事は「担当部長同士の協議で、在来線の整理が必要であるとの考えが確認できた。こうした考えを踏まえ、JR九州ともしっかり協議していきたい。議論の場が設けられるよう、引き続き努力していく」と答弁した。


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