Looking Glass Factory、パーソナルホログラフディスプレイ「Looking Glass Portrait」を発表

記事中の写真はすべてLooking Glass Factory提供

デスクトップホログラフディスプレイの開発製造を手掛けるLooking Glass Factoryは、パーソナルホログラフィックディスプレイ「Looking Glass Portrait」を発表した。2021年前半に出荷開始予定で、希望小売価格は349ドル。発表と同時に199米ドルの期間限定キャンペーンを行う。

Looking Glass Portraitは、 アーティスト、デザイナー、開発者、映画製作者、写真家といった、ホログラフィックの未来への憧れや、3Dで仕事や趣味を楽しんでいる何百万人もの人々のためにデザインされているという。プログラムの知識が不要で、PCとポートレートモードが撮影できるスマートフォンやタブレットだけで活用が可能としている。

Looking Glass Portraitの7.9インチホログラフィックライトフィールドディスプレイは、画像をデバイスから浮かび上がらせるように設計された独自の光学系を搭載。数十から最大100までの3Dイメージやオブジェクトを生成し、それらのパースペクティブを同時に投影する。3Dメガネやアイトラッキング、ヘッドセットを必要とせずに、デバイスによって生成されたホログラムのユニークな立体視を複数の人が同時に3Dとして見ることが可能。2Dディスプレイで表示可能などのようなイメージよりも、リアルに感じる3Dホログラムを実現できるという。

これまでのホログラフィックディスプレイは、シンプルなホログラフィックメディアの実行であっても、強力なゲーム用PCを必要としていた。Looking Glass Portraitは、PCやMacと接続して動作可能だが、内蔵コンピュータと60fpsの高忠実度によって保存されたホログラフィックメディアを実行可能。独自のスタンドアロンモードを特徴としている。付属のUSB-Cケーブルを使って、Looking Glass Portraitを電源に接続するだけ使用できるという。

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システムには、新HoloPlay Studioソフトウェア(Windows/Macの互換性保持)が搭載されており、ユーザは最大1,000のホログラフィックメディア(iPhone X、11、12などのスマートフォンの新しいキャプチャ機能によりホログラフィック写真に変換された家族写真、ホログラフィックビデオメッセージ、アニメーション3Dキャラクターなど)をアップロードし、Looking Glass Portraitにロード可能だという。

開発者向けキットのAzure Kinect、Intel RealSenseを搭載したデバイス、ポートレートモード機能を搭載したiPhoneカメラをサポートしており、ホログラフィックビデオを撮影し、他のLooking Glass Portraitユーザーとビデオを共有できる。ホログラフィックビデオ通話開始の第一歩だとしている。

Looking Glass Portraitは、さらに上級者向けにUnrealエンジン、Unity、Autodesk Maya、Blenderなど、Looking GlassのWebサイトに掲載されているすべての統合ソフトウェア/開発ソフトウェアをサポートしており、開発者やアーティストは、さまざまなインタラクティブなアプリケーションや3Dアートを制作して共有することができる。

Looking Glass FactoryのCEO Shawn Frayne氏は次のようにコメントしている。

小さな子供の頃から、自分のホログラフィックディスプレイを持つことができる瞬間を夢見ていました。誰かに、ホログラフィックの誕生日メッセージを送り、とても可愛らしい孫娘にホログラムで挨拶することを想像していました。ブルックリンと香港を拠点とするチームによる6年間の仕事の集大成であるLooking Glass Portraitは、これまで以上に多くの人にそのような夢を現実のものとするでしょう

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