カブスが昨季38本塁打の大砲・シュワーバーをノンテンダーFAに

カブスは日本時間12月3日、2019年に自己最多の38本塁打を放ったカイル・シュワーバーに対して来季の契約をオファーすることを拒否し、シュワーバーがノンテンダーFAとなったことを発表した。カブスからはシュワーバーのほか、アルバート・アルモラJr.、ホゼ・マルティネス、ライアン・テペラの3選手もノンテンダーFAに。テペラは今季、投票権を持つ記者のミスにより、ナショナル・リーグのMVP投票で10位票を1票獲得したことが話題となっていた。

カブスでは2016年ナ・リーグMVPのクリス・ブライアントがノンテンダーFAとなるかどうかが注目されていたが、カブスはブライアントの復活に期待して来季の契約をオファー。ひとまずカブス残留が決定した。ただし、今後カブスがトレードでのブライアント放出に動く可能性は残されている。カブスはブライアントのほか、ハビアー・バイエズ、ビクトル・カラティーニ、ウィルソン・コントレラス、イアン・ハップの4選手にも来季の契約をオファー。また、コリン・レイ、カイル・ライアン、ダン・ウィンクラーの3投手とはすでに年俸調停を回避して1年契約を結んでいる。

現在27歳のシュワーバーは、昨季38本塁打、92打点、OPS.871と自己最高のシーズンを過ごしたものの、今季は59試合に出場して打率.188、11本塁打、24打点、OPS.701と大不振。今季の年俸は700万ドルだったが、年俸と成績が見合っておらず、カブスがコロナ禍の減収の影響で年俸総額の削減を目指すなかでノンテンダーFAの有力候補に挙げられていた。あまり守備の得意な選手ではないため、今後の動向は来季もナ・リーグで指名打者制が採用されるかどうかに影響されそうだ。

アルモーラJr.は今季28試合に出場して打率.167、OPS.465と大不振。8月末のトレードでレイズから加入したマルティネスは移籍後21打数ノーヒットと全く戦力にならなかった。テペラはチーム2位の21試合に登板して防御率3.92を記録。なお、ジェッド・ホイヤー編成本部長は「シュワーバーがカブスのレジェンドであることに疑いの余地はない」と語り、再契約の可能性がゼロではないことも明らかにした。

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