ドジャースがブリュワーズから救援右腕・クネーベルを獲得

ドジャースは日本時間12月3日、後日指名選手または金銭とのトレードでブリュワーズから救援右腕コリー・クネーベルを獲得したことを発表した。クネーベルはブリュワーズから来季の契約をオファーされず、ノンテンダーFAとなる見込みであることが報じられていたが、ノンテンダーの期限ギリギリでドジャースとのトレードが成立。クネーベルはノンテンダーFAとはならず、年俸調停権を保持したままドジャースへ移籍することになった。

現在29歳のクネーベルは、メジャー4年目の2017年に大ブレイク。76試合に登板して76回を投げ、1勝4敗39セーブ、11ホールド、防御率1.78、126奪三振という素晴らしい成績を残し、オールスター・ゲームにも選出された。しかし、翌2018年は57試合で16セーブ、防御率3.58と成績を落とし、2019年はトミー・ジョン手術により全休。復活を目指した今季は15試合に登板して15回を投げ、防御率6.08、与四球率5.40と不安定なピッチングに終始した。

クネーベルは今季の年俸が512万5000ドルだったが、今季の成績を考えると大幅な上昇は期待できない。ブリュワーズにとって年俸が500万ドルを超えるリリーバーを抱えるのは大きな負担になってしまうが、ドジャースには年俸500万ドル以上のリリーバーを抱える余裕が十分にある。クネーベルが2017年のようなパフォーマンスを取り戻すことを期待し、獲得を決めたようだ。

ドジャースはクローザーのケンリー・ジャンセンが年齢的な衰えによる不安を抱えており、クネーベルが復活を果たせば、ジャンセンがクローザー失格となる場合に備えた「保険」となる。ドジャースは昨オフ、アスレチックスからノンテンダーFAとなったブレイク・トライネンを獲得してセットアッパー兼ジャンセンの「保険」として起用しており、クネーベルも同じような役割を担うことになるのではないだろうか。

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