ジャイアンツとブルージェイズが二冠王・オズーナ獲得に興味

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシによると、今季ナショナル・リーグで本塁打王と打点王の二冠に輝いたマーセル・オズーナに対してジャイアンツとブルージェイズが興味を示しているようだ。ただし、ジャイアンツがオズーナ獲得に乗り出すかどうかはナ・リーグの指名打者制の動向次第と見られる。また、ブルージェイズは外野手の補強としてジョージ・スプリンガーを第1希望に挙げており、オズーナはスプリンガー獲得に失敗した場合の「プランB」であると考えられている。

現在30歳のオズーナは、今季ブレーブスで全60試合に出場して打率.338、18本塁打、56打点、OPS1.067の好成績をマーク。指名打者として39試合、左翼手として19試合、右翼手として2試合に出場しており、ナ・リーグの指名打者制の動向に影響を受ける選手の1人と言われている。来季もナ・リーグで指名打者制が採用される見込みであることが一部で報じられているが、まだ正式なアナウンスはなく、不透明な状況が続いている。

ジャイアンツは今季、マイク・ヤストレムスキーやアレックス・ディッカーソンといった外野手が予想以上の活躍を見せたため、外野手によるOPS.862はメジャー4位の好成績だった。一方、指名打者のOPS.596はメジャーワースト4位の数字となっており、来季もナ・リーグで指名打者制が採用されるのであれば、指名打者を任せられる強打者の補強が必要不可欠となる。

ブルージェイズの外野手はジャイアンツを上回るOPS.873(メジャー3位)を記録。主にラウディ・テレズとブラディミール・ゲレーロJr.の2人が指名打者と一塁で併用されていた。現有戦力でもそれなりの打線は組めるものの、今オフは余裕のあるペイロールを生かして積極的な補強を行う予定。スプリンガーを獲得した場合は、ランドール・グリチックを中堅から右翼、テオスカー・ヘルナンデスを右翼から指名打者へ移し、オズーナを獲得した場合は、オズーナをそのまま指名打者として起用することが予想される。

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