沖縄セルラーと宮古島市が健康促進でタッグ ウエアラブル端末配布、血圧や歩数を計測 

 【宮古島】沖縄セルラー電話(那覇市、湯淺英雄社長)と宮古島市(下地敏彦市長)は2日、第2回宮古島健康プロジェクトを開始すると発表した。官民で協力し、市民を対象に健康に関する各種データ計測と歩数促進イベントなどを通じて健康状態の見える化を進め、参加者の健康意識向上を図る。

 新型コロナウイルスの影響で外出を控える高齢者が増えていることなどから、オンラインの歩数イベントなどで、3密を避けながら運動機会の創出を図る。

 60歳以上(上限200人)を対象としたプロジェクトでは、血圧や歩数など健康データが計測できるウエアラブル端末を無料で配布しスマートフォンと連動させ、参加者自身が健康状態を毎日確認する。併せて市内2カ所のau店舗で期間中に4回以上、体組成と血圧を計測する。27日まで参加者を募集し、2021年1月4日から2月28日まで実施する。

 全市民を対象としたプロジェクトでは、「JOTOホームドクター」などのアプリを自身でダウンロードする。スマホなどで歩数促進イベントに参加し、歩数や消費カロリーを把握することで健康意識向上を目指す。7日から21年2月28日まで実施する。

 双方ともauを利用していない人でも参加可能で、スマホを持っていない場合も無料貸与する。

 2日、市役所で会見を開いた下地市長は「宮古島は全国でも肥満度の高い地域で、介護を受ける人も県内一だ。多くの市民に参加してもらい健康管理に努めてほしい」と呼び掛けた。菅隆志沖縄セルラー副社長兼プロジェクト推進室長は「健康長寿県沖縄を取り戻すべく推進していきたい」と語った。

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