Instagramで政治家と話そう③山添拓議員(日本共産党)

Instagramで政治家と話そうって?
Facebook Japan・イチニ株式会社主催、NO YOUTH NO JAPAN共同の新企画。Instagram上のアカウント(@youthpoli_meeting)で政治家とNO YOUTH NO JAPAN代表の能條桃子がライブ形式の一対一の対話(Instagramライブ)を行います。政治家と有権者が直接コミュニケーションを取る機会が少ない中、屋外での街頭演説ではなかなか聞けない素朴な疑問もInstagramライブという機能を使うことで気軽にぶつけることができます。

※なお、本記事ではInstagramライブの一部を書き起こしています。全編は、Instagramアカウント@youthpoli_meetingのアーカイブにて、ご覧ください。

プロフィール:山添拓
日本共産党参議院議員。2016年、参議院東京選挙区から初当選。以前は弁護士として、原発事故の被害賠償や過労死事件に取り組んでいた。予算委員会、法務委員会、憲法審査会などに所属。

 

 

 

 

 

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山添拓議員(以下山添):こんばんは!よろしくお願いします。

能條桃子(以下能條):こちらこそお願いします!インスタライブは初めてですか?

山添:実は今回が初めてで、興味津々に画面を見ております(笑)このような形で、直接言葉を届けるっていうのが大事ですよね。街頭で訴えていてもなかなか皆さんに届くような言葉になっていないなと私も感じています。ぜひ様々なご意見を伺えればと思っています!

共産党って怖い??そんなことないですよ!

能條:山添議員は、参議院で主にどんなお仕事をされているんですか?

山添:国会の中では、予算委員会の理事、法務委員会や憲法審査会に所属しています。今日はオリンピックのことが議題に上がったのですが、新型コロナの感染が拡大する中で本当に開催できるのかということや、費用が膨らむこと、医療がひっ迫する中でボランティアとして医療スタッフに働いてもらうことなどの問題について指摘してきました。

能條:山添議員は日本共産党に所属していますが、実際日本共産党ってどんな政党なんでしょうか?

山添:どんな政党かと言われると、1番に言いたいのは、国民の苦難軽減ですね。党が作られてから98年になるのですが、日本で1番歴史のある政党です。一貫して戦前から「反戦・平和・国民の暮らしをよくすること」を貫いてきた政党だと思っています。

能條:あと2年で100周年ですね!

山添:そうです!もちろん、共産党に対していろんなイメージや印象を持たれている方がいると思うのですが、多分思っているよりも割とソフトな政党、あるいは柔軟な政党だと思います。

能條:「共産党」というと、共産主義というか、自由がなくなるんじゃないかというイメージを持っていたりもしたのですが、そんなことはないのでしょうか?

山添:(頷きながら)多分最も自由を目指している政党じゃないかと思うんです。戦前、平和のために命をかけて戦った人たちの歴史ある政党ですので、自由とか平和を脅かすものをいかに排除していくのか、を1番の目標に掲げています。

私たちは、共産主義は資本主義の先にあるものだと考えていて、資本主義ってまだ150年くらいしか歴史がなくて未来永劫続くものだとは言えないと思うんです。その資本主義の中で、格差と貧困が拡大したり、あるいは気候変動に歯止めがかからないだとか、利益だけを追求することで生活や経済にいろんな影響が出てきていますよね。これを人類社会はきっと乗り越えていく、こんな矛盾のある社会がいつまでも続くはずがないというのが共産党という名前に込めた私たちの想いです。

3.11の時に弁護士に。問題の根本から変えたいと政治の世界へ

能條:なるほど。そのような想いを持っていろいろな政策に取り組んでいらっしゃるんですね!ところで、そもそも山添議員が政治家になったきっかけは何でしょうか?

山添:実は私はもともと弁護士だったのですが、2015年の安保法制で集団的自衛権を行使できるようにすることが大きな問題になっていた法案がありました。集団的自衛権は認められないというのが従来の憲法解釈でしたので、それを勝手にひっくり返すのは乱暴ではないかと。弁護士にとって憲法は商売道具みたいなものですから、憲法があって無きものにされてしまうと、それはちょっと我慢ならないなという思いから政治の世界を目指そうと思いました。

能條:立候補されることを決めてから、日本共産党を選んだのですか?

山添:そうではないですね。元から日本共産党の政策は大事だと思っていましたし、選挙でも応援していました。弁護士になったのが2011年、ちょうど東日本大震災の時です。たくさんの方が被害に合われて、その年に弁護士になった身としては被害の救済に当たらねばと思い、福島に行って被害救済の事件をやったりしていました。また、過労死事件にも関わってきました。生きるために仕事をしているのに、働きすぎて命を落とすのは矛盾じゃないですか。それを無くすために、弁護士として取り組みつつも、根本的には政治が変わらないといけないという想いは持っていましたね。

能條:へえ〜!コメントでも「議員になったきっかけが素敵」という声がありますね!弁護士になっていつ頃から政治家になりたいと思うようになったのですか?

山添:政治家になりたいとは思ってなかったですね!政治を変えたいとは思っていたんですよ。だけど、自分がなるなんてことは毛頭考えてなかったです。これっぽっちも(笑)

能條:そうだったんですね!じゃあ、2015年の時に初めて思った?

山添:そうですね。日本共産党から立候補する人は、自分からやりたいという人があんまりいないです。やっぱりさっき言っていたように共産党というと悪いイメージを持っている人の方が多い。その中で立候補するのは、それなりの覚悟や決意が必要なことです。だけど、誰かがやらなくてはいけないと思ったし、当時私はまだ30歳で参議院だと最年少ですが、そういう若い世代の議員が国会にいるということも大事だと思って決意しました。

政治って妥協じゃない。「こんな社会を作りたい」を叶える責任がある

能條:ここからはコメントで寄せられた質問も拾っていきたいのですが、「参議院で最年少だったんですね!なんで若い世代の議員は増えないんでしょう?」という質問がありますね。山添議員はどう考えていますか?

山添:当選できるかわからなかったり、仕事をしながら選挙を戦うのは難しいとかを考えたりすると政治の場に参加することに躊躇する人も多いと思います。ですが、海外に目を向ければ20代・30代の議員はいくらでもいますし、もっと日本でも若い世代の議員が増えればいいなと願っています。それを可能にするためにも、選挙に立候補しやすい仕組み、いろんな声が反映されるように選挙制度そのものの見直しも必要かもしれません。例えば、立候補をする時には供託金として300万円〜600万円払わなければいけないとか。これを憲法違反だと議論している裁判もあります。

能條:供託金ってなんでしょうか?選挙に出た時にかかるお金ですかね?

山添:そうですね。立候補の時に、まず政府にお金を預けて、一定の票数が取れると返ってくるんですが、取れないと戻ってきません。

能條:ええ!戻ってこないんですね!

山添:そうなんですよ。そうなると、政党とかある程度の財政力がないとそもそも立候補できないということになります。こんなに高いのは、日本くらいです。

能條:女性議員が少ないというコメントも入ってきていますが、どうお考えですか?

山添:そうですね、女性議員本当に少ないですよね。教育とか、働く手前までは割と男女の機会差別が減ってきたとは思います。大学入試の話はありましたが、それもだんだん明るみに出てくれば大問題だと言われる。だけど、働くといきなり女性の方が給料が低かったり、非正規雇用の割合が多かったり、政治の場となるとますます少ないですよね。女性が少ない中で、適正に女性の意見が(国会に)反映されると考えることは難しいです。

能條:「家庭と仕事の両立はどう考えますか?」という質問もありますが?

山添:私は子どもはいませんが、議員としての両立はそりゃ大変です(笑)家庭の時間を大事にしたいなと思っていますが、時々国会も徹夜でやったりするんですよね。ブラックな国会ですね(笑)そういう所も少しずつ解消されたらいいなとは思います。

能條:もし育休をとる機会があれば、山添議員はとりますか?

山添:もしそのような機会があれば取ると思います。同じ東京選挙区の先輩にあたる吉良よし子議員は、この前出産をされて今は仕事を休んでいますが、その間は他の議員が交代で吉良議員の委員会に出席したりして、みんなで支えながら時間を保証するようにしています。

能條:そうなんですね!なかなかそういう舞台裏は聞けないので興味深いです。気候変動に関する質問も多くありますが、どのように考えていらっしゃいますか?

山添:気候変動は、今はもう気候危機と呼ぶべき事態になっています。異常気象で数十年に一度と言われるような水害や寒波・熱波が起こったり、危機的な状況下で待った無しだと。2030年へ向けた脱炭素も当然のことだと思っています。経済活動が活発になる中で石炭火力を用いた方が効率的で、経済のためにこういう状況がもたらされている。そして、それに歯止めが効かなくなってきたわけです。

金儲けのためだけじゃなくて私たちの地球をいかに守っていくのかという方向に政治が舵を切るときだと思います。私は、原発も石炭火力も無くしていって、本当にクリーンな電力だけで賄うことを目指しています。これを言うと、「そんなのできっこないだろ」と言う人もいますが、そうせざるを得ない状況だと思うんですよ。

能條:世界はすでにその方向に動き出していますもんね!ここでまた皆さんのコメントから質問を拾いたいのですが、「共産党推しであることを友達に言いづらい。どうやって説明したらいいでしょうか?」という質問がありますね。

山添:政治って妥協じゃないと思うんです。お金がないからしょうがないとか、今はできないとかではなくて、掲げた理想をきちんと実現していくことが政治の役割です。若い世代は学費やブラック企業、子育てとか、今いろんなことで困っていますよね。それを解決するための道を1番ストレートに示している政党だと思っています。なので、その政策を選びたい人にぜひ応援していただきたいですね。あとは、私たちは国会で論戦することにかなりの時間と力を割いているので、ぜひ国会中継を見てください。国会論議に力を入れているのは、私たちに寄せられた声や実態をぶつけることで少しでも前に進めることが責任だと考えているからです。

能條:他にもたくさんのご質問をお寄せいただきました!山添議員、本日はお忙しい中ありがとうございました。

山添:ありがとうございました!今後もいろんな政党の議員の方がご出演されると思いますが、ぜひいろんな議員を見ていただいてそれぞれ政治家との距離を縮めていただけたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

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