ヤンキースが「プランB」としてブラントリー獲得に興味

ヤンキースは自軍からフリーエージェントとなった好打者、DJ・レメイヒューとの再契約を今オフの最優先事項としているが、レメイヒューは最も人気のあるフリーエージェント選手の1人となっており、無事に再契約できる保証はない。そんななか、レメイヒューとの再契約に失敗した場合に備え、「プランB」を準備しているようだ。「ESPN」のバスター・オルニーは日本時間12月4日、ヤンキースがオールスター・ゲーム選出4度の実績を誇る好打者、マイケル・ブラントリーに興味を示していることを伝えた。

ヤンキースの現在のロースターを眺めてみると、アーロン・ヒックスはスイッチヒッターだが、主力選手のほとんどが右打者であり、左打者は控え一塁手のマイク・フォード、控え二塁手のタイラー・ウェイド、控え外野手のマイク・トークマンくらいしか見当たらない。オルニーは「ヤンキースにはより多くの左打者が必要だ」と指摘し、ヤンキースがこれまでにコンタクトを取った左打者の1人としてブラントリーの名前を挙げている。

しかし、オルニーは「ヤンキースがレメイヒューとブラントリーの両方と契約するのを想像するのは難しい」とも伝えている。この2人と契約すると、来季の年俸総額がぜいたく税ラインを超過してしまうのは確実だからだ。「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマンは10月の段階で「ヤンキースは2021年の年俸総額をぜいたく税ライン未満に収めようとするだろう」と伝えていた。もしこれが事実であれば、ヤンキースは今オフの補強に3000万ドルほどしか使えないことになる。

ヤンキースは田中将大、ジェームス・パクストン、J・A・ハップの3人がフリーエージェントとなり、先発投手も補強する必要がある。よって、レメイヒューとブラントリーの両方と契約するのは間違いなく不可能であり、メジャー通算打率.297を誇る好打者・ブラントリーはレメイヒューとの再契約に失敗した場合の「プランB」と考えるのが自然だろう。

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