RソックスがツインズからノンテンダーFAのロサリオに興味

ツインズからノンテンダーFAとなったエディ・ロサリオは、60人近いノンテンダーFAのなかでベストの選手の1人である。そのロサリオに対し、すでに興味を示している球団があるようだ。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシは日本時間12月4日、レッドソックスがロサリオの獲得に興味を示していることを伝えた。ロサリオは2017年のワールド・ベースボール・クラシックにプエルトリコ代表で出場したが、同代表のGMを務めていたのがレッドソックスのアレックス・コーラ監督だった。

レッドソックスが今オフ補強すべきなのは、間違いなく投手だ。今季は打線がリーグ5位の292得点を記録したのに対し、投手陣はリーグ14位のチーム防御率5.58と崩壊。チームが地区最下位に沈む最大の原因となっていた。しかし、正中堅手のジャッキー・ブラッドリーJr.がフリーエージェントとなっており、その穴を埋める外野手を獲得する必要もある。

ロサリオはツインズで正左翼手を務めていたため、レッドソックスがロサリオを獲得した場合、正左翼手のアンドリュー・ベニンテンディを中堅に移して左翼にロサリオを入れると見られる(右翼はアレックス・ベルドゥーゴ)。とはいえ、レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークの左翼には巨大なフェンス「グリーンモンスター」があり、慣れが必要なポジションである。レッドソックスはベニンテンディを左翼に残すことを好むかもしれない。

では、正右翼手のベルドゥーゴを中堅に移し、右翼にロサリオを入れるのはどうだろうか。フェンウェイ・パークは右翼後方が広くなっており、右翼手には広い守備範囲が求められる。また、「ペスキー・ポール」が立つ右翼線が極端に短いなど、複雑な形をしているため、こちらも守備に不安を抱える選手が簡単に守れるポジションではない。レッドソックスがロサリオの獲得を検討するうえで、あまり守備が得意でないことが大きなハードルとなる可能性もありそうだ。

現在29歳のロサリオは、2019年に打率.276、32本塁打、109打点、OPS.800の好成績をマーク。今季は57試合に出場して打率.257、13本塁打、42打点、OPS.792という成績だった。

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