タチウオ釣りシーズン

 立って泳ぐ姿から立魚と呼ばれたという説と、その姿形が太刀に似ているから太刀魚と呼ばれたという説があるタチウオ。秋から冬にかけて各漁港で釣れる。群れに当たれば初心者でも簡単に釣れ、食べてもおいしいので人気の魚種の一つ。釣れる時間帯は朝マズメや、夕マズメ、夜間とポイントや季節によって異なる。釣り方はさまざまで、テンヤ仕掛けにスルルーを巻き付けてた仕掛けや、ジグヘッドにワームを装着した仕掛け、ジグやミノー、バイブレーションなどのルアーを使った釣り方が一般的。だが、最近はウキ釣り仕掛けで狙う人も増えてきた。

 11月26日の夕方、タチウオの情報を収集しながら訪れた泡瀬漁港では、多くの釣り人が竿を出していた。何人か顔見知りがいたので最近の泡瀬漁港の状況を聞くと、午後4時頃から釣れ始め、日没前後に入れ食いすることが多いそうだ。

 その言葉通り、日沈前になるとあちらこちらで竿の曲がる様子がみられた。数釣っているのは、スルルー餌のテンヤ釣りの人や、ジグヘッドにワームの仕掛けをしゃくるワインド釣法と呼ばれる釣り方をしている人、バイブレーションというルアーを使っている人たち。安定して釣れていた。

 そのほか、タチウオが釣れる棚を探るのが数を釣るコツだと教えてくれた。コロナ対策をして、マナーを守って安全に釣りを楽しみましょう。

 (おきなわ釣王国社・仲栄真修)

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