「僕らは恋がヘタすぎる」川島海荷×白洲迅インタビュー 「(恋敵の嶋﨑斗亜演じる)奏多はある意味強敵」(白洲)

ABCテレビの新たなドラマ枠「ドラマ+」の第1弾作品は、1200万ダウンロードを突破した電子コミック「僕らは恋がヘタすぎる」を川島海荷さんと白洲迅さんのダブル主演で実写化したヘタキュン・ラブストーリー。川島さん演じる気を使いすぎる優しい藤原花と、白洲さん演じるストレートな言葉で気持ちを表現してきた成田洋介。正反対ともいえる2人が、不器用ながらも真っすぐ向き合っていく姿にキュンとした人も多いのではないでしょうか。

11月29日(ABCテレビ放送)の第6話では、奏多(嶋﨑斗亜)が「お世話になりました」と成田と歩(塩野瑛久)の家を出たり、成田は花とケンカをし落ち込んだ表情で帰宅。そして、花のもとを訪れたみずき(浅川梨奈)が「妊娠したかも…」と衝撃発言をするという、最終回が早く見たくなるシーンでエンディングを迎えました。

続きが気になる最終回(12月6日、ABCテレビ放送)は、妊娠したかもしれないという相談を受けた花が、みずきを連れて歩のもとへ。不安な表情を見せながらも歩にその内容を伝えたみずきに対し、歩は「なんだそんなことか」といたって冷静な態度を見せます。「そんなこと」という歩の発言に苦しむみずきは、さらに不安を感じずにはいられません。2人が口論する姿を間近で見ていた花は、まだ付き合っていない2人が言い合いをしている姿に、“もう何年も過ごしてきたカップルらしさ”を感じていて…。

一方、成田が元カノと会ったことを黙っていてケンカをしてしまった花たち。元カノから付き合っていた頃と自分が変わっていないことを指摘され、失いたくないものが増えた成田は、周りから人がいなくならないように欠点を聞き出していたのです。しかし、花は自分の意見ではなく元カノの意見を聞いて変わろうとする成田に納得がいかず…。

大人になってしまったからこそ生まれるすれ違いに、もどかしさを感じた方も多いのではないでしょうか。不器用な花と成田、歩とみずきの恋路はどう進んでいくのか…。最終回放送を目前に控えた今回は、川島さんと白洲さんに最終回の見どころや共演者とのエピソードを語っていただいたインタビューを! ぜひ、初回放送前に公開したインタビュー(https://www.tvguide.or.jp/feature/feature-451266/)と合わせてお楽しみください!

――初回放送前のインタビューで、白洲さんが「川島さんが恥ずかしがるから、こっちも恥ずかしくなっちゃった」とお話がありましたが…。

川島 「7話ですね。実はそのシーンは台本と違っていて、偶然の産物というか」

白洲 「そうだね」

川島 「雨が降っちゃって、撮影する場所が変わったんです。もともとは人けのない橋で撮る予定が、人の多い駅前で撮影したんです。駅前で話すようなことではないけど、監督が『それすらも利用しちゃおう!』って」

白洲 「あえてそれを生かしてってね」

川島 「そう。浴衣だし目立つし、私はいろんな人の視線を感じていて…。すごく恥ずかしかったんです。でも、今考えると私は何に恥ずかしさを感じていたんだろう(笑)」

白洲 「単純にその状況に恥ずかしさを感じたんじゃない?」

――たくさんの人に見守られながらの撮影は想像しただけでも緊張しそうです。

川島 「見守られながらの撮影は、何か恥ずかしいんですよね(笑)。しかも終わった後に拍手されて。(白洲さんに向かって)覚えてます?」

白洲 「本番が終わった後でしょ?」

川島 「そう。少年みたいな子がすごく拍手してくれてたんです。良かったよってことなんでしょうけど、恥ずかしくて…」

白洲 「一目もはばからず撮影したシーンだからね。でも面白いシーンになってるんじゃないかと思います」

川島 「そうであってほしいですよね。非現実的なところもあるかもだけど、楽しんでもらえたらうれしいです」

――今のシーンも印象的だとは思うのですが、6話までで印象に残っている撮影はありますか?

白洲 「どうしても今のシーンがものすごく鮮明に思い出されるんですけど…(笑)」

川島 「(撮影も)最後の方だったしね」

白洲 「どのシーンも濃いからなあ」

――台本を読ませていただいて、1話の中にギュッと濃縮されているイメージを持ちました。

川島 「でも、ちりばめられてもいるんです。台本を読んだだけの印象とは違うかもしれないです」

白洲 「そうですね。結構そういうシーンが多いかもしれないですね」

川島 「花は歩の弟である奏多から思われる役でもあったんですけど、斗亜くんの目がピュアすぎて…。恋愛感情とかを抜きにして、役としてすごくドキッとさせられました。台本だけ読んでると、もちろんセリフだしベタな感じには見えるんですけど、実際に告白されるシーンとかをやると全然違うなと思いました」

白洲 「僕は一応、奏多とは恋敵なので(笑)。(斗亜くんとは)実年齢が10歳くらい離れているし、役柄でも年齢は離れているんですけど、(成田と奏多は)全然違う魅力というか…。『え、俺この子と戦うの!?』って。自分にはないものを持っているから、ある意味強敵だなと感じました」

川島 「台本から想像するのとはちょっと違いましたよね」

白洲 「実際に現場で感じて生まれるものが多い作品だった気がしますね」

――共演者の嶋崎さんのお話も出てきたり、SNSなどでも楽しそうな撮影の様子が伝わってきたりしているのですが、現場の雰囲気はいかがだったのでしょうか。

川島 「楽しかったです! 同年代が多い現場で、キャストも多くはなかったし。毎日のように顔を合わせていたので、大変だったからこそ力合わせて楽しく撮影できたかなと」

白洲 「そうね、よりまとまった感じもあるよね。斗亜も含めた5人のバランスも良かったんじゃないかなって」

川島 「みんな平和な人たちでした(笑)。平和主義!」

白洲 「あはは。平和だったね」

川島 「のんびりマイペースだし。お互いが合わせるとかじゃなく…まあ、もしかしたら誰か合わせてくれていたのかもしれないけど。でも現場はいい雰囲気で楽しく撮影できてたんじゃないかなと思います」

白洲 「いい具合にかみ合って、楽しい現場でした」

――このドラマでは、花が自分の欠点を成田から指摘されて奮闘し成長していきますが、お二人が変わりたいなと思うところがあれば教えてください。

川島 「ないものねだりですけど、ちょっと控えめになりたい(笑)」

白洲 「そうなの?」

川島 「花みたいなか弱さもほしいかも。ちょっとふわふわしたいというか…ふわふわ女子に憧れます!(笑)」

――個人的な印象だと、ふわっとされているなと思ったのですが…!

川島 「え! 本当ですか。ありがとうございます! それだったら大丈夫かな(笑)」

白洲 「大丈夫かなって(笑)」

川島 「花っていうキャラクターは結構おっとりしてるというか。不器用なんですけど、相手のことを思いやれて心が純な感じで。私はどちらかというと、ガツガツしゃべっちゃうんです。だから、そういうおっとりしたところもいいなって。かわいい系! (白洲さんのニヤけた顔を見て)『そうじゃないだろ』って顔しないでください(笑)」

白洲 「いやいや! 川島さんは、見た目はそういう(かわいらしい)ふうに見えるけど、内面はしっかりして強さを持っているというギャップが男的にはいいんじゃないのかなと」

川島 「そうですか!? ありがとうございます(笑)」

白洲 「僕は、しいて言うなら、もうちょっとしゃべるスピードを早くしたいくらいかな。どうやらテンポ感が遅いみたいで。(川島さんに向かって)遅くない?」

川島 「遅いかなあ? マイペースなだけなんじゃない?」

――インタビューをさせていただいて、とても聞きやすくテンポ感も違和感なかったです! さて、花と成田は全話通してどう成長したと思いますか?

白洲 「本当ですか? 良かったです(笑)。成田は相手のために思ったことをぶつけてしまう性格だけど、元カノだったり花との出会いだったり…そこから人の弱さや痛みを知ったことで、相手のために言葉を掛けられるようになっていく姿は大きく成長している部分なんじゃないかなと」

川島 「シンプルですけど、花は思ったことを相手に伝えられるようになったなと。それができないから損することが多くて恋もうまくいかないタイプだったけど、成田に出会ったことで、自分の思いを言ってもいいんだって考えられるようになったことは大きな成長かなと思います」

――それぞれが成長したところが見られる最終回が、いよいよ明日放送となります。最後に見どころをお願いします!

白洲 「あの…最終回ってどのシーンから始まるんでしたっけ…?(笑)」

――6話の終わりは、みずきが妊娠したかもしれない…って花の家に来るシーンです!

川島・白洲 「(急にテンションが上がって)あー!」

白洲 「アッツアツのシーンだ!」

川島 「あれはめちゃくちゃ面白い! 段取りで私が笑いすぎて転げそうになったところだ(笑)」

白洲 「すっごい笑ってたよね。始まりから見どころたっぷりです」

川島 「(気を取り直して)たっぷり楽しいシーンがあって見応えのある回だと思います! 1話から始まって、2話から6話でそれぞれのすれ違いだったり、心通じ合うところが描かれてきたと思うんですけど、7話でそれぞれの関係性がどうなったのかを見届けてもらえたらなと思います」

白洲 「今言ってもらった通りなんですけど、もう存分にキュンキュンというか…」

川島 「自分たちで言うのも恥ずかしいですけどね」

白洲 「そうね(笑)。7話は照れるシーンも多いけど、最後みんながどういう結末を迎えるのか。原作はまだ結末を迎えていないんですけど、ドラマなりの終わり方を楽しみにしてもらえたらうれしいなと思います」

――最終回の“キュンキュン”楽しみにしています。ありがとうございました!

【プロフィール】

川島海荷(かわしま うみか)
1994年3月3日生まれ。埼玉県出身。2006年ドラマ「誰よりもママを愛す」(TBS系)で女優デビュー。その後、ドラマ「ブラディ・マンデイ」(TBS系)、大河ドラマ「花燃ゆ」「いだてん~東京オリムピック噺~」(共にNHK)、「怪物くん」(日本テレビ系)、「SPEC~零~」(TBS系)、映画「携帯彼氏」「星守る犬」など数々のドラマや映画に出演している。09年には「第88回全国高校サッカー選手権大会」の5代目応援マネジャーに就任。16年から約3年間日本テレビ系情報番組の「ZIP!」では総合司会を務めていた。現在、映画「ヤウンぺを探せ!」が公開中。


白洲迅(しらす じん)
1992年11月1日生まれ。東京都出身。2010年、第22回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストをきっかけに芸能界デビュー。11年に舞台「ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン」で舞台デビューを果たす。その後、「ごめんね、青春!」(TBS系)、「学校のカイダン」(日本テレビ系)、「僕はまだ君を愛さないことができる」(フジテレビ・FOD系)、「刑事7人」(テレビ朝日系)、映画「イン・ザ・ヒーロー」「HiGH&LOW THE WORST」など数々のドラマや映画に出演した。また、現在「6 from HiGH&LOW THE WORST」が日本テレビ系で放送中のほか、映画「10万分の1」が上映中。

【番組情報】

「僕らは恋がヘタすぎる」
ABCテレビ 日曜午後11:55~深夜0:25
12月6日(最終回)深夜0:25 ~0:55

取材・文/ABCテレビ担当 Y・O
撮影/蓮尾美智子

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