新型コロナウイルスの影響で低迷しているホテル業界だが、クリスマス商戦で活気が戻りつつある。自宅でもホテルでも楽しめるよう、例年よりバリエーション豊かな商品を用意。「巣ごもりクリスマス」に対応したテークアウトやケーキが人気を集めているほか、政府の観光支援事業「Go To トラベル」を活用した宿泊プランやビュッフェレストランも好調という。
新横浜プリンスホテル（横浜市港北区）は「おこもりクリスマス」と題し、自宅で楽しめるよう数種類のクリスマスケーキを10月1日から予約販売。世界各国の伝統的なケーキをパフェで再現した「世界を旅するクリスマスパフェ」（6個セット、6千円）が人気のほか、最も高価なタルト「クリスマスガーデン」（1万2千円、限定10台）は早々に完売したという。
また、ケーキ付きのテークアウト商品を初めて用意。前菜からメインの料理を詰めた2段重にクリスマスケーキが付いたパーティーセット（2～4人用、2万7千円）で、自宅でも客室でも楽しめるという。
広報担当者は「コロナ禍で海外旅行は厳しく、クリスマスが平日ということもあり、自宅で過ごされる方は少なくない。演出をお手伝いできれば」と話す。
一方、ホテルならではのゆったりとした空間を生かしたプランも好調だ。
ホテルニューグランド（同市中区）は今月、クリスマス付近の6日間限定で「バーラウンジ」を本館2階にオープン。クリスマスツリーやキャンドルの明かりがきらめく空間で、DJやジャズピアニストの演奏や音楽を楽しめる。
また、ホテル伝統のオードブル盛り合わせやスパークリングワイン、ケーキを部屋で楽しめるクリスマス限定宿泊プランも展開。GoToトラベルの適用商品ということもあり、昨年を上回る予約が入っているという。
横浜・みなとみらい21（MM21）地区のヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル（同市西区）では「アフタヌーンティー」が好調だ。
