WRCモンツァ:ヌービルがクラッシュで戦線離脱。首位ソルドから3番手オジエまで2秒差の接戦に

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 12月3日から開催されているWRC世界ラリー選手権第7戦モンツァは4日、競技2日目のSS2~6が行われ、ダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)が前日の7番手からトップに浮上した。トヨタ勢ではセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合3番手につけている。

 ミラノ近郊のクラシックトラック、モンツァ・サーキットで行われているラリー・モンツァ。その競技2日目は1日を通して強い雨が降り続いたことで、コースの一部が冠水。また、緑地部分は泥で覆われてグリップが得られず、選手たちは過酷な戦いを強いられた。

 そんなデイ2のオープングステージとなったSS2ではヒュンダイのソルドがトップタイムを刻み、前日の7番手から一躍トップに躍り出る。これに続いたエサペッカ・ラピ(フォード・フィエスタWRC)がSS2の再走ステージとなるSS3で最速タイムを記録。スノータイヤを選択するギャンブルに成功したフィンランド人はこのステージでソルドを逆転すると、その後もSS5まで総合トップを守った。
 
 しかし、デイ2最後のSS6ではソルドが再逆転を果たしトップに浮上。ラッピがわずか1秒差で続いている。なおこの2名には競技2日目が終了した後に、SS6のシケインを正規に通過しなかったとして10秒加算ペナルティが課された。このため順位に変動はないものの、3番手以下とのギャップが大きく縮まっている。
 
 その3番手につけたのは、ランキング2番手のオジエだ。1日の序盤こそグリップを得られずに苦戦を強いられた彼だが、SS4以降はスノータイヤを選択して同ステージで2番手タイムを刻み、SS5ではベストタイムをマークするなど着実にギャップを縮めることに成功。一時は22秒あった差を12秒とし、上位陣のペナルティによってその差は2秒となっている。

SS5で4番手、SS6で2番手タイムを記録した勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC)

 オジエの後方、総合4番手はエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)。総合5番手にオット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)が続き、シリーズチャンピオンを争うドライバーたちがこの位置で固まることに。
 
 一方、もうひとりのタイトルコンテンダーであるティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)は、SS4でクラッシュを喫し右フロントサスペンションを破損。このアクシデントでデイリタイアに追い込まれてしまい、チャンピオン争いから脱落することになった。

 6番手以降はカッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)、WRC3エントリーのアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリ-2エボ)、オーレ・クリスチャン・ベイビー(ヒュンダイi20クーペWRC)、エミール・リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)、オリバー・ソルベルグ(シュコダ・ファビア・ラリー2エボ)というトップ10オーダーだ。
 
 Mスポーツ・フォードのテーム・スニネンはエンジントラブルでリタイア。ガス・グリーンスミスはSS3でのクラッシュによってサスペンションにダメージを負い、こちらはデイリタイアとなっている。

 競技3日目となる12月5日(土)はモンツァ・サーキットを離れ、ロンバルディア地方の山岳路に設定された3つのステージで6本のSSが行われる。ここでは降雪や路面凍結の可能性もあるため、より正確で確実なドライビングが求められる。1日の最後にはふたたびサーキットに戻り7本目のSSを走行。ステージの合計距離は大会最長の126.95kmとなり、リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は385.96kmに達する。

孤軍奮闘のエサペッカ・ラッピ(フォード・フィエスタWRC)
セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)
オット・タナク(ヒュンダイi20クーペWRC)