秋や春、はたまた濁った場所や障害物周りなど、広範囲に魚をサーチする際に多用することが多い「チャター」。ブレードが付いたラバージグに、ワームをセットする、そして巻く。シンプルなルアーであるからこそ、使い方やセッティングによって釣果は大きく変わる。そんなチャターを使いこなす琵琶湖の大人気カリスマガイド・大西健太さんがチャターに対する疑問をQ&A形式で回答! 「チャターは、個人的にかなり好きなルアーです。米国ではカバー撃ちにも使われますが、国内では巻きモノとして使うのが一般的。組み合わせるトレーラー次第で、幅広い状況に対応できちゃいます」と言うのが大西さん。必釣テク&セッティングを教えてもらおう!!
【Profile】
大西健太(おおにし・けんた)
琵琶湖南湖を拠点とするOKガイドサービス代表。かつてはJBマスターズなどプロトーナメントでも活躍していた。近年は監修ルアーも多数。
Q.チャターってどんなルアーですか?
A.「オールラウンド系の巻きモノです」
大西「巻きモノというと、一般的には風が吹いたり水が濁ったときに投げるイメージがあります。しかしチャターは、釣り場の状況を問わずに使えるのが強みかな。基本操作はただ巻きです。
手元にブレードが回転する振動が伝わるので、そのブルブルを感じながら巻きましょう。スピナーベイトよろしく根がかり回避能力が高いので、ウィードやストラクチャーの周りを果敢に攻められます」
Q.トレーラーの使い分けを教えて!
A.「僕の実績トレーラーはコレ」
大西「トレーラーによってアクションが変わります。ただ巻きで魚を探す(寄せる)ときはシャッドテール。ウィードやストラクチャーに絡めたり(リアクション)、リフト&フォールで誘うときはツインテール。水質がクリアアップしているときや魚が見切る状況では、ピンテールがオススメ」
トレーラーのさらなる詳しい解説は大西さんのYoutubeチャンネル「大西健太のOKチャンネル」をチェック!
大西「僕がよく使うのは上記の4色。スーパーホワイトとホワイトチャートは、水がクリアなときや秋にアオコが発生している状況に強い。ちょっと濁っていたり(ステイン)、オールラウンドに使うならグリーンパンプキンチャート。そしてマッディではジュンバグなどの濃い色が活躍します」
Q.ただ巻き以外の使い方は?
A.「実績があるテクニックはこの2つ」
①ウィード絡みのリアクション
大西「ウィードの中に潜んでいる魚を狙うのに有効なテクニック。ただ巻きでウィードに当てたら、竿先をパンパンと軽く弾き、ルアーをウィードから出してやる。するとその瞬間に食ってきます」
リフト&フォール
大西「ウィードのポケットや、バスが着いていそうなカナダモを見つけたら、チャターを投げてボトムまで沈める。あとは、竿先でブルブルッとリフトし、再びボトムまで沈める…を繰り返します」
Q.スイムジグに似てるけど、その違いは?
A.「わかりやすいのはブレードの有無」
大西「そのまんまじゃないかと突っ込まれそうだけど、ブレードがあるかないかですね(笑)。僕はトレーラーにシャッドテールワームを合わせるのが好みですが、スイムジグはよりナチュラルに巻けます。チャターで食わないときや、ウィードなんかにふわっと当てて誘うのにオススメかな」
大西的おすすめタックル
通常用
●ロッド:フェイズ PCSC-70MHR ワイルドシューター(エバーグリーンインターナショナル)
●リール:アンタレス(シマノ)
●ライン:バスザイルマジックハードR 14lb(エバーグリーンインターナショナル)
ショートバイト対策用
●ロッド:フェイズ PCSC-71M+ シャープシューター(エバーグリーンインターナショナル)
●リール:カルカッタ コンクエストDC100(シマノ)
●ライン:バスザイルマジックハードR 14lb(エバーグリーンインターナショナル)