王者ロッテはリーグ連覇なるか? 「eBASEBALL プロリーグ」チーム紹介【パ編】

「eBASEBALL プロリーグ」パは6日に開幕【画像:パ・リーグ インサイト】

ロッテが描く「つなぐ野球」、オリックスは「尖った能力の選手が多い」

ついにシーズン開幕を迎えた「eBASEBALL プロリーグ」。パ・リーグは6日午後4時からのロッテ-ソフトバンクのカードで幕を開ける。昨季はロッテが優勝。今季はどのような展開を見せるか――。プロプレーヤーたちの熱い戦いに期待したい。

ロッテは昨季「セ・パe交流戦」を無敗で優勝すると、12勝6敗3分という成績で「eペナントレース」の王座を勝ち取った。リアルと同じく勝利時には「We are」を披露するなど熱い戦いを見せた昨季から、継続契約のキャプテン・下山祐躍選手、清野敏稀選手に加え、「eドラフト会議 supported by リポビタンD(以下eドラフト会議)」で柳虎士郎選手を再指名。さらにソフトバンクから大石直弥選手を迎え、連覇を狙う。

チームがイメージするのは「つなぐ野球」。レオネス・マーティン外野手、安田尚憲内野手を中心に、マリンガン打線を彷彿とさせる連打で大量得点を挙げる。そして「実は盗塁が得意」という下山。荻野貴司外野手、和田康士朗外野手といった足が魅力の選手にも注目しておきたい。また、今季トレードで加入し活躍した澤村拓一投手の起用シーンも要チェックだ。

昨季は優勝こそ逃したが、「Best Proleague Player」に輝いたキャプテン・指宿聖也選手を中心に、11勝6敗4分の好成績で2位に躍進したオリックス。指宿と高川悠選手を継続契約し、新たにセ・リーグ王者のヤクルトから藤本洋介選手、西武から前田恭兵選手を加えた。実力者ぞろいの要注目チームで悲願のリーグ優勝、日本一を目指す。

チームを「非常に尖った能力の選手が多い」と評するのは藤本。いかに選手の長所を生かし短所を補うか、技術と戦略が大きな鍵となる。打線は今季の首位打者・吉田正尚外野手を中心に、アダム・ジョーンズ外野手、スティーブン・モヤ外野手と外国人も強力。元より定評のある投手陣とともに、どのような戦いを見せるか。

楽天のチームカラーは「総合力の高さ」、ソフトバンクが目指す「圧倒」

昨季は10勝8敗3分で3位となったが、三輪貴史選手が「最優秀防御率」、井上将旭選手が「首位打者」など3選手がタイトルを獲得した楽天。今季は継続契約の井上、三輪に加え、オンライン予選1位通過の荒木颯太選手、楽天ファンで元「eBASEBALL プロリーグ」ゲーム解説者の村上翔太選手を迎えた。確かな実力で虎視眈々と優勝を狙う。

キャプテンの三輪が挙げたチームのカラーは「総合力の高さ」。打線に浅村栄斗内野手や茂木栄五郎内野手ら強打者が並ぶ一方で、松井裕樹投手や則本昂大投手など投手陣も充実している。タイトルホルダーの三輪、井上を中心として、投打ともに実力の高さを見せられるか。

昨季は10勝9敗2分で4位のソフトバンク。2018年からチームを引っ張るキャプテン・加賀谷颯太選手、昨季4勝1敗と好成績を収めた平山大輝選手が継続契約でチームに残った。新戦力は元西武の大上拓海選手、新たにプロになる原健四郎選手の2選手。「eBASEBALL プロリーグ」でもリーグ優勝、日本一を目指す。

チームを表す言葉に多く出たのは「圧倒」。プロ野球での4年連続日本一という結果に裏付けられるように、投打ともにレベルの高い選手がそろっている。柳田悠岐外野手、ジュリスベル・グラシアル内野手ら強力打線で打ち勝ち、あるいはリバン・モイネロ投手ら盤石の投手陣で守り勝つ。圧倒的な戦力を最大限に生かしきれるか。

日本ハムは全員が「道産子」、昨季最下位の西武は「打って打って打ち勝つ」

昨季は9勝9敗3分で5位の日本ハム。今季は継続契約のキャプテン・木滑達也選手、及川裕也選手に加え、「eドラフト会議」では甲子園・六大学と大舞台での野球経験がある佐藤優太選手、岡坂雄大選手を迎えた。全員が北海道出身という「道産子」チーム。日本ハムらしさを全面に出した戦いに期待したい。

木滑が挙げたチームのカラーは「9人全員でつなげる攻撃」。中田翔内野手や大田泰示外野手といった中軸のパワーだけでなく、西川遥輝外野手を中心とした機動力もあり、さまざまな攻撃を見せてくれそうだ。有原航平投手、ブライアン・ロドリゲス投手、堀瑞輝投手といった好投手たちも巧みに操り、頂点へ登りつめる。

昨季は8勝9敗4分と振るわず最下位に沈んだ初代王者の西武。今季は継続契約を行わず、eドラフト会議で4人を指名した。ドラフト1位では昨季優勝のロッテから町田和隆選手、2位ではヤクルトの加藤誉士典選手と昨季の戦いを知る2選手を上位指名。さらに打撃を売りとする香川真輝選手、最終選考会で無敗と勝負強さを見せた毛利隼也選手を迎えて、2年ぶりの優勝を目指す。

チームのカラーは「打って打って打ち勝つ野球」。リアルでは不振にあえいだが、山川穂高内野手、森友哉捕手、中村剛也内野手など打撃で強力な能力を持つ選手も多く、チームも打撃を生かせるプレーヤーがそろう。回復力が高いため多く登板が可能な平井克典投手、速球に定評のあるリード・ギャレット投手、平良海馬投手といったリリーフ陣の活躍にも期待したい。(「パ・リーグ インサイト」丹羽海凪)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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