初優勝の大湯「昨日は寝る間を惜しんで考えて臨みました」【第6戦鈴鹿決勝トップ3会見】

 12月6日に鈴鹿サーキットで開催された2020年全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の決勝レースで、初優勝を飾った大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)、2位の福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、3位の関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、そしてTCS NAKAJIMA RACINGの中嶋悟総監督がオンライン会見でレースを振り返った。

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大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)

決勝 優勝

「これまでのレース、ずっと監督に期待されていたのにも関わらず、結果が出せなくて。速さだけはみせてこれたのですけど、速さを決勝や結果に結びつけることができてなくて……本当に辛いレースが続いていました。そのなかですごく苦しいレースでしたが、なんとか優勝することができて、本当に……本当に嬉しいです」

「第6戦はOTS(オーバーテイクシステム)が200秒使えるので、福住選手も上手に使ってくるだろうなと思っていました。なのでOTSの使い方を常に意識して、タイヤをできる限り持たせながら走っていました」

「昨日は夜眠れないくらい、色々なことを考えて。復習したり、第6戦ではどこを気をつければいいのかとか、ちゃんとレースをするために何が必要なのかというところを、寝る間を惜しんで考えて、今日臨みました」

中嶋悟総監督(TCS NAKAJIMA RACING)

「(大湯は)シーズン始まってから、速さはずっと示してたものですから、そのうち、とは思っていたのですが、何度も似たような失敗をしたり、ちょっと心配なところはあったのですけども。暴れん坊でやんちゃ坊主が、まともにやったのかなって感じですね」

「(今日は思いっきり褒めてやりたいという状況ですか?)いいや、まだまだ。あと3〜4回分は取り返してもらうから(笑)」

「大湯はスピードを持っているので、ちょっと昔の小暮(卓史)を思い出しちゃう感じですね。小暮も似たような感じで、あっちゃこちゃ行きながらも速かったので、ちょっと思い出しながらシーズンを過ごしていました」

「速さはあります。それ以外の部分がね、ちょっとおっちょこちょいなのかなと、そこを含めて小暮とよく似てましたね」

「セーフティカーとか色々な要素はありますけど、やっぱり速さがないとこの位置には来れないので。そういった意味では牧野にも、もうひとつ頑張ってもらって、二人で表彰台にいれたら最高でしょうね。図々しいことを言ってはいけませんが、そんなつもりで、最終戦は臨んでいきたいなと思います」

スーパーフォーミュラ初優勝を手にした大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)

■福住「2位というのは正直、一安心。でも悔しいレースでした」

福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

決勝 2位

「スーパーフォーミュラで表彰台に上るのは2回目ですけど、これまでにチャンスはいっぱいありました」

「昨日の第5戦も、オートポリスでの第4戦もそうですけども、なかなか運が向いてこないようなレースが続いて。昨日も本当にいいレースをしていたなかで、トラブルで最後まで走れず。普通に行けばダンディライアンでワンツーを獲れるような状況だったと思います」

「そういう状況だったから今回のレースに向けて、昨日からセットアップも変えて。予選に関してはちょっといまいちで5番手でしたけど、そのあとはうまくレース運びができました」

「自分の実力を出せていても、結果が出ないレースが続いていたので、今回の2位というのは正直、一安心する部分はあります。でも、やっぱり目の前に大湯選手がいて、もうすぐで追いつけるような状況が続いていたので、大湯選手には素直に“おめでとう”と思いますけど、自分としては悔しいレースでしたね」

2度目の表彰台に上がった福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

決勝 3位

「今年はこれまで表彰台に乗れていなかったので、やっと。第6戦になりましたけど……。もちろん優勝したかったですが、とりあえず表彰台に上れてよかったなと思います」

「今週はチームが色々とアイディアを出してくれて、気持ちよく走ることができました」

「(調子が上がらない時期はメンタル的にどうだったか)そこでとっ散らかっても仕方がないので、どっしり構えて、やってきたつもりです」

3位を獲得した関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

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