はやぶさ2を開発・運用する宇宙航空研究開発機構(JAXA)相模原キャンパスがある相模原市内の2カ所で6日、カプセルの地球帰還を見届けるパブリックビューイング(PV)が行われた。未明にもかかわらず、両会場に約470人が集まり、快挙に歓声を上げた。
JR淵野辺駅北口(同市中央区)では、市民団体「JAXA宇宙科学研究所と夢を創る会」と「にこにこ星ふちのべ商店会」がPVを共催し、約120人が集まった。
会場に置かれた大型スクリーンには、JAXAの配信で相模原キャンパス内の管制室の様子が中継され、午前2時半前に流れ星のような火球が映し出された。午前2時半過ぎにカプセルの帰還成功が伝えられると、会場は大きな拍手に包まれた。
カプセルは早ければ8日に日本に到着し、相模原キャンパスで内部の確認作業を行う。夢を創る会の茅明夫会長は「歴史的瞬間が共有できてうれしい。カプセルの故郷相模原への帰還が楽しみ」と笑顔だった。
相模原市民会館(同)でも市主催のPVが行われ、約350人が集まった。