ロンブー淳 SNSで炎上を狙って意見を表明する人に疑問「炎上してないんだけど、炎上している風に作られ」

5日放送の『ロンドンブーツ1号2号 田村淳のNewsCLUB』(文化放送)で、お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳が、自身の発言が発端で論争を生んだおでん問題について疑問を語った。

番組では、文筆家でラジオパーソナリティーの御田寺圭氏がゲストとして登場し、気になったニュースとして「田村淳おでんで炎上」をあげた。

これは11月24日放送の『グッとラック!』(TBS系)で、「おでんはご飯のおかずになる?ならない?」というテーマを取り上げた際、淳が「夕飯でおでん出てきたらお母さん今日忙しかったんだなって思う」と発言したことを発端に、その発言を手抜き料理だと拡大解釈した視聴者などが中心にSNS上で賛否両論があがった件で、淳は「(炎上は)してないんですけどねえ(笑)」と語った。

なお、御田寺氏はTwitter上に、「こんなことで炎上と言われるのはおかしい」と、コメントも書いたそうで「まあ、おでんがどうの、手抜きがどうのとかでバッシングの嵐とか書かれてましたけど。とにかくいまSNSの沸点というか怒りの着火点がおかしくなってる」と、とにかくSNSで、なにかに怒って意見を表明する人が多いと指摘した。

淳は番組内での発言について「今回のおでんで、手抜き料理だなんて一言も言ってないんですよ。おでんが出てくると、『かあちゃん今日忙しんだな。ちゃちゃっと作ったんだろうな』って言ったら」と説明。「それが知らぬ間に。炎上してないんだけど、炎上している風に作られて」と疑問を語った。

すると御田寺氏は「怒りを発散する対象を探すためにSNSを回遊している人たちがいっぱい、いるわけですよね」とSNSの現状について触れ、「コロナで今、経済的にも社会的にも先行きがみえなくて、みんなから嬉しいとか楽しいとか、心地よいというポジティブな感情を持つタイミングがなくなってきてて」と今年の新型コロナウイルスの影響で、さらにインターネット上で、ネガティブな感情をぶつけて発散する人々が増えたとのではと語った。

とにかくSNSで怒りを表明し、共感する人が多ければ多いほど、この炎上は正しいことをしているという人々の参加により大規模になるそうで、御田寺氏は最近の例としてアンジャッシュ・渡部建の謝罪会見の後の批判などをあげ、「こないだね、リアリティーショーで色々あってSNSが問題だと言ってた矢先にこれですからね。ほんとに異常だと思いますよ」と『テラスハウス』(フジテレビ系)で、木村花さん自殺の一因かもしれないと話題になったSNSでのバッシングに触れたのだった。

淳自身も、今回の問題は疑問を感じたようで「俺の主観で述べたことがこんなに、炎上してないのに、炎上した風に持っていかれて」と話した。ただ、自身がターゲットになりやすい立場であるということで「石投げやすい対象ではあるとは思うんですけどね。『あいつ石投げても反論してくるからちょっと強めに石投げてやれ!』ってキャラじゃないですか」とも語ったのだった。

御田寺氏によると、現在は、石を投げてもリスクがない人探しが、炎上狙いのSNS利用者の間で盛んに行われているそうで「ムカつくものを自分で積極的に探しにいくんですよ。そして「ムカついています』って表明すると、みんな共感してくれるから気持ちよくなるんですよ。自分の怒りは、ポジティブな感情に変わるんです」と増える理由について指摘したのだった。

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