花園に挑む2校が合同練習 本番に向け切磋琢磨 長崎北陽台と長崎南山

激しく体を当てる長崎北陽台と長崎南山のFW陣=長崎北陽台高グラウンド

 第100回全国高校ラグビー大会(27日開幕・大阪府東大阪市花園ラグビー場)に出場する長崎北陽台と長崎南山の県勢2校が6日、西彼長与町の長崎北陽台高グラウンドで合同練習をした。両校の選手たちは実戦さながらに体をぶつけ合い、本番へ向けて意識を高め合った。
 記念大会の今冬は各都道府県代表の51校(北海道、東京各2、大阪3)に加えて、各ブロック代表など史上最多の63校がエントリー。県勢は県大会を制した長崎北陽台、九州各県の2位校によるトーナメントを勝ち抜いた長崎南山の2校が出場切符を得た。県勢の2校同時出場は史上初。
 合同練習は長崎北陽台の品川英貴監督と長崎南山の久保田一平監督の「長崎県としてレベルを上げよう」という思いが一致して実現。午前9時から約3時間、ライバル校が一緒に汗を流した。
 特にFW陣は長崎北陽台の浦敏明コーチらの指導の下、スクラムからラインアウト、モール、ラックサイドの攻防まで、ほぼフルメニューをこなした。バックスはそれぞれがディフェンスについて、サインプレーなどを確認した。
 長崎北陽台の大町尚生主将は「いつもと違う環境でやれて課題も見つかった。やれること、やれないことが明確になった」、長崎南山の筒口允之主将も「普段と違う刺激をもらえた。バックスで勝負できるという確認もできた」とそろって手応えを得た様子だった。
 両校は今後も週末などに合同練習を続けていく予定。


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