【新型コロナ】新成人に入場券発送開始 横浜市、券には電話番号を記入

成人式(資料写真)

 来年1月11日の成人式に向けて準備を進めている横浜市教育委員会は7日から、入場券の発送を始めた。市内2会場で開催するとともにライブ配信する予定だが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言や、イベント自粛の勧告が国や県からあれば、「中止する可能性もある」としている。

 市教委によると、入場券は市内の新成人約3万7千人に発送する。券には電話番号の記載が必須で、来場者の中からコロナ陽性者が出た場合は保健所の要請に応じて情報提供する。

 会場は横浜アリーナ(同市港北区)とパシフィコ横浜ノース(同市西区)の2カ所で、それぞれ4回(午前10時半、午後0時半、2時半、4時半)ずつ計8回に分けて開催。いずれも定員の半数以下にし、1回の対象人数は最多で4千人という。感染を懸念する参加者のために、市のホームページでライブ配信も行う。

 感染防止対策の一環として、式典時間は例年の35分程度から15分に短縮。恒例となっている横浜ゆかりの著名人からのビデオメッセージは式典前に上映し、飛沫(ひまつ)防止のために国歌や市歌は聴くだけにする。

 成人式を巡っては、感染症の収束の見通しが立っていないとして、7月にオンラインで開催すると発表。その後市民から反対の声が多く寄せられ、一転して会場で行うとした。

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